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世界一小さな花と巨大な花 [植物観察]

9月の読売・日本テレビ文化センター(北千住)講座“花と緑をもっと知ろう”がつくばの国立科学博物館つくば植物園で開催されました。

世界一小さな花

第一に目に留まったのがミジンコウキクサ(別名 仁丹藻)です。下に写真があります。

世界で最も小さい種子植物で、その花は世界最小と言われるそうです。植物体は根が無く、葉と茎の区別のない植物体(葉状体のみ)で、その大きさは、葉は1mm以下と小さく、重さは0.15gと軽いものです。花は0.1~0.2mmしかなく私の肉眼では見えないです。虫眼鏡で見たのですが、花は残念ながら見えませんでした。もっとも、開花そのものが、まれのようなので、きっと咲いていなかったのでしょう。いつか拡大鏡か顕微鏡で花の観察に挑戦してみようと思います。受粉のメカニズムはいまだに解明されていないようで、葉状体上の貝や昆虫あるいは風、雨などが推定されています。ミジンコウキクサそのものは特殊なものではなく、近くの水田、池沼等でウキクサと混じって生育している可能性があります。極めて小さいので直ぐ分かると思います。私はそのつもりですが、皆さんもトライして見てください。

 巨大な花

第二に目に留まったのがヒスイカズラです。下に写真があります。 つる性のマメ科の植物で、温室では棚仕立てにして、フジのように花穂を垂らす観賞のされ方をしている。その花を観ると誰でもため息をもらすほど、観たこともない花色である。ヒスイカズラという名前もぴったりの印象を与える。 自分も初めて見たときは我が目を疑った。その色は写真では伝わらない。 ぜひその目で確かめて欲しいものである。春から初夏にかけて次々と咲くので、花期は長く楽しめる。最近では栽培している植物園も増えて、あちこちで花が見られるようになったが、専用の棚を作って間近で観賞できるところは少ないようだ。 最近は種苗業者の通販カタログなんかでも見かけることもあるが、家庭で育てるには大きすぎるような気がする。 大温室ならではの花である。誰か品種改良をして、鉢であんどん仕立てにして楽しめるわい性のものを作ってくれないだろうか?(綿引寿三郎さんの文章そのまま引用)。

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観察会参加者、綿引講師は前列の男性、つくばにて

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ミジンコウキクサ(4)、ウキクサ(1)、アオウキクサ(2)、イボウキイクサ(3)

小さく無数見られるのがミジンコウキクサです。ウキクサと比較するとその

大きさがよく分かりますね

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ヒスイカズラの温室での生育状況

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 ヒスイカズラの巨大な花・花房は1m以上にもなるそうです(撮影綿引寿三郎)

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         ヒスイカズラの巨大な果実

 

           


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