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スイバの栽培 [舎人公園での植物観察]

スイバの栽培

スイバ:タデ科スイバ属の多年草で雌雄異株

種子と地下茎で繁殖する。種子は秋に発芽し、根生葉で越冬する。

スイバは日本古来の植物で、年配のかたは、子供の頃茎をかじって遊んだ経験があるでしょう。シュウ酸を多く含み、やや酸っぱいが、うまみもあります。この酸っぱさが、名の由来。ただし、食べすぎは禁物、毒です。地方により、多くの呼び名があります。スカンポ、スイコ、キビスイコ、ショッパグサ、スイッパ、アカギシギシ、シンジャ・・・・。同じ仲間に外来種のヒメスイバがありますが、これは葉が数cmのホコ形でほっそりしているので分かると思います。雄花は白っぽく,雌花は赤っぽくなります。

私の住んでいる足立区でスイバを見つけるのは容易ではありません。よく似ているギシギシ属のギシギシの仲間(ナガバギシギシ、ギシギシ、エゾノギシギシ、アレチギシギシ)は身近に観察されます。これらのギシギシ類はかじっても味はありません。

舎人公園で野草見本園を設置し、色々な野草を育てているのですが、スイバがなく寂しい思いをしていました。たまたま、友人から、種子を入手し、我が家でポットに種をまき、ある程度大きくなってから野草見本園に移植しました。

移植した年は茎の伸長はなく、開花もしませんでしたが、翌年(播種後3年目)見事に多くの株に立派な穂をつけました。茎をかじったら、昔と同じ味でした。来園者の方にも味わっていただき、好評をえております。

日本では春先新芽を山菜としてイタドリ同様に食べる習慣があるそうです。

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スイバの果実:扁平な感じで風に飛ばされ易い。黒い小粒が種子。

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播種(2007年10月10日)後38日目の苗:発芽率は良いようです。-7fedf.jpg

2008年5月16日(播種後2年目)の生育状態:この年は茎は伸びず開花なし。

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2008年12月18日の状態で越冬準備:間もなくロゼット状態を形成する。

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2009年4月10日撮影:見事に茎が立ち上がり、かじって味を見るのに最適

の時期。間もなく開花し一サイクルが終了する。舎人公園野草見本園では

群落を形成しています。


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