オオアカウキクサの解説
浮遊性シダ植物(多年草)。日本在来のアカウキクサ(A.imbricata)とオオアカ
ウキクサ(A.japonica)は絶滅危惧種ですが、外来アゾラ(オオアカウキクサ)の
うち、A.microphylla, A. caroliniana, A. mexicanaを統合したアゾラ・クリス
タタ(Azolla cristata)は、2005年6月より特定外来生物法に指定されています。
繁殖は通常胞子体(栄養繁殖)で増殖しますが、系統によっては配偶体を作って、
有性生殖をする場合があります。オオアカウキクサは窒素固定性らん藻(シアノバ
クテリア)と共生しているため空中窒素を取り込んで生成したアンモニアを窒素栄
養源として補給しているため、富栄養湖のみならず舎人公園大池のような窒素栄
養分の比較的少ない水環境でもよく生育することができる厄介ものです。現在日
本に存在する外來のオオアカウキクサ類として特定外來生物のアゾラ・クリスタタ
と農業用に改良された人工的雑種があります。アゾラ・クリスタタの原産地はアジア、
アフリカ、南北アメリカで日本へは1990年代合鴨(かも)農法に随伴して移入してい
ます。
一面に繁殖したオオアカウキクサ。
特定外来生物のオオフサモもオオアカウキクサに浸潤されてきた。
オオアカウキクサの拡大写真:大きさは50~200mm。
オオアカウキクサの拡大写真:葉はヒノキの葉状。根毛はほぼ無し。
オオアカウキクサの拡大写真:直上写真の裏返し。
上に見える白い小さな花はハゴロモモ、下左はスイレン。
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by aosima0714 (2009-08-01 14:25)