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メンデルのブドウ [科学]

メンデルのブドウ

遺伝学の基礎を築いたグレゴール・ヨハン・メンデル182284)は、エンドウ豆の実験が有名ですが、ブドウの品種改良にも取り組んでいます。そのブドウの枝が1914年にメンデルが働いていたチェコの修道院から当時の東京帝国大学付属植物園に贈られ、現在その成木が同植物園で公開されています(その隣にはニュートンのリンゴの木も公開されています)。

このメンデルのブドウが足立区江北の船津家に導入され、永年にわたり育成されてきました。ところが、事情により、このブドウの伐採計画が持ち上がってきました。この貴重なブドウを保存しようと江北村の歴史を伝える会中心となって、移植、挿し木をすることになりました。移植は足立区役所の方が同区の都市農業公園に、挿し木は江北村の歴史を伝える会の木村繁先生の指示により、同区役所、同会の花井氏および私が担当することになりました。ブドウの挿し木は、秋に挿し穂用の種枝を保存し、春挿すのが一般的ですが、伐採時期が8月であったため、果たしてこの時期の挿し木が成功するか否か不安がありました。しかし、幸いにも3本から新芽がでてきました(発芽・活着率は約10%)。来春には、このメンデルのブドウを江北村の歴史を伝える会の方と相談して適当な公園などに移植しようと考えております。

このメンデルのブドウが、メンデルの 優性遺伝の法則” や、交配された第二世代同士の交配では異なる性質が3:1の割合で現れるという “分離の法則” を理解する足がかりになればと考えています。

メンデルの葡萄2.jpg

船津家の移植前のメンデルのブドウ。

メンデルの葡萄.jpg

メンデルのブドウ:ヤマブドウ様で味はまずい(着果はいろいろ)。

メンデルの葡萄5.jpg

足立区都市農業公園に移植した株。

ブドウ挿し木2.jpg

我が家で挿し木で育てている苗。


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