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新宿御苑の巨樹(巨木) [植物観察]

新宿御苑の巨樹(巨木)

恒例の観察会が新宿御苑で開催されました。今回は、新宿御苑の巨樹(巨木)について投稿させていただきました。ちなみに、地上130㎝の位置での幹周りが300㎝以上の樹木を巨樹(巨木)とされています。新宿御苑には巨樹が約180本あるそうです。これらの中で、目にとまった樹木として、モミジバスズカケノキ、ユリノキ、ヒマラヤスギ、ホオノキがあげられます。また、巨樹には属さないのですがソメイヨシノの大木(老木)を紹介させていただきました(これらの写真は下に:クリックして見て下さい)。

モミジバスズカケノキ(プラタナス):スズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種。モミジバスズカケノキが日本に導入された時期は不明ですが、明治20年代に新宿御苑に植えられたのが日本最古と言われています。新宿御苑のプラタナスを母樹として全国に広まったとされています。舎人公園にも生育しています。

ユリノキ(半纏木、蜜源樹):ユリノキは明治9年頃、日本で最初に新宿御苑に植えられ、明治40年、採取された種子から街路樹用の苗木が大量に作られて全国に広まったそうです。舎人公園にも多く生育しています。

ヒマラヤスギ:明治初期に日本に導入され、公園などに栽植され、世界三大造園木(ナンヨウスギ・コウヤマキ・ヒマラヤスギ)の一つとされています。球果は有名なシーダローズコーン。舎人公園にも生育しています。

ホオノキ:強いアレロパシー(他感作用)を示すので、ホオノキの樹冠下では他感物質により生育が抑制され、他の植物が生えにくいようです。葉には芳香、殺菌作用があるのでおにぎりや朴葉寿司などに使用されてきました。材は硬く下駄の歯(朴歯下駄)に利用されました。舎人公園にも多数生育。ユーカリもアレロパシーが知られています。アレロパシーの研究では農業環境技術研究所が有名です。

ソメイヨシノ:新宿御苑には、ソメイヨシノの大木・老木(幹周150~200㎝程度)が恐らく数十本はあると推定されました。ソメイヨシノの寿命は60年説が有名ですが、適切な管理で130年も生き続けている例もあり、60年説が風化しつつあるような気がします。本園のソメイヨシノの歴史は分かりませんが、古いもので100年という報告もあります。舎人公園にも生育しています。

モミジバスズカケ・新宿御苑.jpg 

モミジバスズカケノキ:本巨樹は2007年の台風で折れ、現在治療継続中。国内最古の木。

ユリノキ:新宿御苑.jpg 

ユリノキ:この樹は樹齢約130年とか、幹周り3.9m、樹高35mの巨樹です。

ヒマヤラスギ:新宿御苑.jpg 

ヒマラヤスギ:幹周り約4mで100年以上は経過しているのでは?

ホオノキ:新宿御苑.jpg 

ホオノキ:巨樹・老木で、治療し復活を期す。

ソメイヨシノ:新宿御苑.jpg 

ソメイヨシノ:幹回り3mはありそう。沢山ある老木でも一番大きいのでは。


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