田島ヶ原桜草公園観察 [植物観察]
恒例の読売・日本テレビ文化センターの講座“花と緑をもっと知ろう”、がはや、七年の継続となりました(月一回)。今回は、さいたま市桜区田島ヶ原桜草公園(特別天然記念物)で開催され、広い面積のサクラソウ自生地の野草を観察しました(4月)。足立区では珍しい野草を幾つか紹介させていただきました。絶滅危惧種、準絶滅危惧種が保護されていました。夏には芦原に変化し、多くの野草は守られています。
大変珍しいものとして、シロバナタンポポとカントウタンポポの雑種らしきものを発見しました(写真下)。この公園には、シロバナタンポポもカントウタンポポも多く生育していました。
以下の写真はクリックして拡大して見てください
観察風景
桜草公園:左手前はサクラソウ、黄色い花はノウルシ
ソクズ : スイカズラ科ニワトコ属多年草、別名クサニワトコ。ニワトコに似ているが草本。生薬に。
キンミズヒキ(金水引): バラ科キンミズヒキ属多年草。果実はひっつき虫に。金色のミズヒキといきたいところだが?
センニンソウ(仙人草) : キンポウゲ科センニンソウ属多年草。果実の白い毛を仙人のひげに見立てた。有毒。
トモエソウ(巴草): オトギリソウ科オトギリソウ属多年草。キンシバイやビョウヤナギに似るが草本で、花が巴形。
ノウルシ(野漆): トウダイグサ科トウダイグサ属多年草。傷をつけて出た乳液が漆のようにかぶれるので野漆。絶滅危惧Ⅱ類。トウダイグサに似ている。一面に繁殖していました。
ノカラマツ(野唐松): キンポウゲ科カラマツソウ属。準絶滅危惧種。名の由来は花が唐松の葉の着き方に似ているから。
ヒサノカサ(蛙の傘): キンポウゲ科キンポウゲ属。湿地に生えて、花を蛙の傘に見立てた。絶滅危惧Ⅱ類。
ヒロハハナヤスリ(広葉花鑢): シダ植物。ハナヤスリ科ハナヤスリ属。
花鑢は、胞子葉が棒の鑢に似ているから。
シロバナタンポポとカントウタンポポの交雑種(推定)
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