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読売・日本テレビ文化センターの植物観察会 [植物観察]

読売・日本テレビ文化センターの植物観察会

恒例の観察会“花と緑をもっと知ろう”が向島百花園で開催されました。

目に留まった植物の幾つか紹介させていただきました(写真をクリックし

拡大して下さい)。

向島百花園.jpg

観察会の様子

アサザ・トウゴウギク.jpg

アサザ(浅沙、阿佐佐):ミツガシワ科アサザ属の多年草。

環境省準絶滅危惧種。植木鉢に植わっており、小振りでしたが花が奇麗でした。アサザも水生植物特有の葉から根に酸素を送る通導組織が発達しており、根に送られた酸素の一部は根からその周囲に放出されます。その結果アサザの根の周辺で生息している生物の種類や数が多くなるという研究結果があります。ジュンサイと異なり食用にされることは少ない。

トウゴウギク(東郷菊):キク科オオハンゴン属又は学名からルドベキア、ルドベキア属)の多年草。学名Rudbeckia fulgida明治の末、東郷平八郎がロンドンのキュー植物園から種を譲り受けて百花園にもたらされ、昭和18年にトウゴウギクと命名されたようです。園芸植物の草花ルドベキアは舎人公園で栽培されていますが、トウゴウギクと見た目に区別できません。因みに、同じ仲間のオオハンゴンソウは空き地などで蔓延り、環境省指定特定外来生物に指定されています。

市販のルドベキアにはヒルタ種(R.hirta)の一年草(アラゲハンゴンソウ)とトウゴウギクのようなフルギタ種(R.fulgita)やオオハンゴンソウのラキニアタ種(R.laciniata)、トリロバ種(R.triloba)の多年草があります。

トウテンラン・南蛮煙管.jpg  

トウテイラン(洞庭藍):ゴマノハグサ科。花の色と粉白色が中国の美しい洞庭湖に例えられた。隠岐諸島などに自生するが、園芸植物として植えられている。

ナンバンギセル(南蛮煙管):ハマウツボ科ナンバンギセル属の一年草。 イネ科やカヤツリグサ科など単子葉植物に寄生する完全寄生植物。ススキ、イネ、サトウキビ、ミョウガ、ギボウシ等。オカボ(陸稲)に寄生した被害が報告されている。花が南蛮煙管に似ている。ヤセウツボとともに比較的何処でも見られる。

八方吾亦紅・蛇瓜.jpg  

ハッポウワレモコウ(八方吾亦紅):バラ科ワレモコウ属の多年草。 向島百花園で咲いていたワレモコウに似た草花が、名前の表示がないので断言は出来ませんが、見た目で花穂がワレモコウよりはるかに長く、カライトソウより短く細いので、カライトソウとワレモコウの交雑種であるハッポウワレモコウではないかと推定しました。名前の由来は北アルプスの八方尾根で発見されたことによる。 

ヘビウリ(蛇瓜):ウリ科カラスウリ属の一年草。 蛇のような形をした瓜ですが、瓜といってもメロンやマクワウリ(キュウリ属)とは異なりカラスウリの仲間で、花もカラスウリやキカラスウリのような白くて芸術的な花を咲かせます。地植えにするととぐろを巻いた蛇のような形になり嫌がられるそうです。食べられますが、人気がないとか。インド原産。舎人公園にも植えてみたいと思っています。

バショウ.jpg  

バショウ(芭蕉):バショウ科バショウ属の多年草。中国原産とされていますが、英語名ジャパニーズ バナナ(japanese fiber banana)。バナナもバショウ属で非常によく似ているますが、バナナは食用で、バショウは茎に見える葉鞘の繊維で芭蕉布をつくります。名の由来は学名Musa basjooから。芭蕉の意味は不明。雌雄異花で、両花の開花時期がずれるので(自家受精防止)一本の固体では結実し難いのです。果実は食べられるが美味しくないそうです。生薬芭蕉。松尾芭蕉は本種に因む。

 

 

 

 

 

 
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