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スズメはなぜ減少したか [舎人公園での探鳥]

スズメはなぜ減少したか

どこにでもいる身近なスズメ。最近減少していませんか?

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青虫を食べているスズメ(撮影五月女卓氏:舎人公園にて)

 現在日本にいるスズメ(Passer montanus)の数は1800万羽程度といわれ、1960年代の10分の1に激減したと推定されています。舎人公園ではこの数年大群が見られ、確かな根拠はありませんがむしろ増えており、増えたとすれば餌が豊富なことが挙げられます。スズメに限らず鳥の数を把握することは、至難の技とされています。日本でスズメの減少に関心が持たれたのは西ヨーロッパでのイエスズメ(Passer domesticus)の減少が挙げられています。

減少の原因

1)住宅の近代化により屋根瓦、建物の隙間など巣作りの場所が激減した。昔の木造の家の瓦屋根は隙間だらけでスズメの巣作りに適していた。昔子供の頃、スズメの巣の卵を取るため屋根に登り怒られた記憶があります。2)水田面積の減少、コンバインの普及で落穂が少なくなった。さらに、刈り取ったイネは自然乾燥のため水田で束立や地干し、稲架(はさ干し)を行っていたが、これらの農作業は近代化で無くなった。水田の昆虫なども減少した。これらの要因でスズメの餌が激減した。3)都市化による空き地や草原の減少、道路の舗装による野草などの種が減少した。4)スズメの狩猟や駆除。スズメは農害鳥でもあるが害虫を捕食する役鳥でもある。以上のような原因が指摘されていますが、いずれも推定の域を脱しておらず、減少要因は依然として不明とされています。スズメに限らず日本にいる夏鳥の減少も指摘されています。参考にした論文三上修:日本におけるスズメの個体数減少の実態,日本鳥学会誌、58(2),(2009) 
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