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舎人野草園のシモバシラの霜柱(氷柱)と霜柱生成メカニズム [植物観察]

舎人公園野草園のシモバシラの霜柱に関する本ブログへの投稿は2007年より7回になります。今年の霜柱は見事であったので投稿に至りました。以下に写真で紹介させて頂きました。写真1,3はホームページ「舎人公園野草園」から引用させて頂きました。

過去の投稿で野草のシモバシラが霜柱を形成するメカニズムを簡単に述べています。それによると以下の様になります。「野草のシモバシラ(シソ科)は、冬地上部が枯死するが、根は生きており、根で吸い上げた水分が枯死した茎を毛細管現象で上昇し、冷却されて氷結します。このことを繰り返して氷結が発達し、綿菓子状の氷結(霜柱)が完成します」。この程度の記述ですがそれで充分ではないでしょうか。と言うのは、最近の霜柱が形成される詳細な原著論文をいくつか調べたのですが、諸説あって定説はなく、これからの研究に託されているようですが、私なりに判断すると上記.とあまり変わりませんが次の様になります。

 地中の水が枯死した.茎の導管などや維管束を毛管現象で上昇し、枯死した茎の表面からその水が染み出し氷結を繰り返して棉状の霜柱が形成.される。では地中の水とはどんな水でしょう。地中は気温が地表より高く越冬している根は活動していて、主にこの根からの水が枯死した茎の.維管束などの毛細管現象で地上に上昇する。


最近の原著論文紹介

シモバシラによる霜柱形成におけるいくつかの新知見:犀川政稔、環境科学東京学芸大学紀要自然科学系、2006
 

シモバシラ (Keiskea japonica)に成長する氷花の形成メカニズム~気象環境および茎内部構造の影響、北海道大学大学院 環境科学院、田丸 隼也(2012

シソ科植物「シモバシラ」による氷晶析出機構への物理的アプローチ、日本雪氷学会誌、75、(2013

あ.png

写真1 南側野草園(クスノキの下)のシモバシラに生成した霜柱、結構巨大です。

ああ.JPG

写真2 写真1に写っているものと同じ個体で、霜柱が生成していない時の地上部が枯死したシモバシラ:元気な大きな株でした。

い.jpg

写真3 野草園東のケヤキの下のシモバシラに生成した霜柱。

いい.JPG

写真4 写真3と同一個体で霜柱が生成していない時の様子。

いいあ.JPG

写真5 シモバシラの霜柱の掲示。

うあ.jpg

写真6 野草シモバシラの開花風景。

え2009.jpg

写真7 2009年の霜柱:横の広がりが見事でまるで綿菓子の様です。

お2011.jpg

写真8 2010年の様子 




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