やっかいな植物の被覆野草

最近、朝日新聞(2010/9/24)でも、野生化(雑草化)したアサガオ類が各種農作物を覆う被害が報告されています。舎人公園では、以前より、各種のつる性の植物が、草丈の低い植物を被覆遮光し生育障害を生じさせ、ひどい場合には枯死に至らせています。本文では、このように、植物を被覆して障害を生じさせる野草を“被覆野草“と呼ぶことにしました。

舎人公園の被覆野草として、ヤブガラシ(貧乏かずら・藪枯らし)、クズ(葛)、ノブドウ(野葡萄)、オニドコロ(鬼野老)、キカラスウリ(黄烏瓜)、ヘクソカズラ(屁糞蔓・ヤイトバナ)が以前から挙げられますが、最近、舎人公園でもマルバアメリカアサガオ、マルバルコウ、マメアサガオ、ルコウソウが野草見本園で蔓延ってその管理に手間取っています。しかし、何といっても本公園ではヤブガラシの被害が一番大きいです。下にそれらの例をお見せします。

オニドコロがドウダンツツジを被覆

キカラスウリがサツキを被覆

クズがアベリアを被覆

ノブドウが野草を被覆

ヘクソカズラがハイネズを被覆

マメアサガオ・マルバルコウが野草を被覆

マルバアメリカアサガオが野草を被覆

ヤブガラシがユキヤナギを被覆