ソメイヨシノ染井吉野) 学名: Cerasus
× yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil. Somei-yoshino’は日本原産種のエドヒガン系の桜とオオシマザクラの交配で生まれたと推定されている日本産の園芸品種であります。ソメイヨシノは接ぎ木で普及したためほぼ全てクローンです。森林総合研究所などによるDNAを用いた研究では、ソメイヨシノは単一のクローンである事を肯定しています。ソメイヨシノは自然交雑種なのか、人工交配種なのかの論争はありますが、現在では人工的な交配による品種改良で作られたとする説が最も有力視されています。染井村の造園師や植木職人により江戸時代末期から明治初期にかけて育成され、普及は現在も続いています。



それでは、接ぎ木により普及したとなるとその原木があるはずです。最近発表された新しい説によるとその原木が上野公園にあるとされています。この説はまだ仮説の段階ですが有望と考えられます。そこで、早速上野公園に出向いてその「原木」を見てきました。開花初期でしたが写真に写してきました。拡大して見て下さい。

上野公園小松宮親王像北側(写真右奥)の開花初期の「原木」

開花初期のソメイヨシノの「原木」

ソメイヨシノの「原木」の幹:樹齢約100年とも150年以上とも。正確な樹齢が下されていません。