舎人公園野草園で、ヤセウツボがアメリカフウロに寄生しているところを、緑花文化士の清水猛氏が発見されました。ヤセウツボはマメ科、セリ科、キク科などの根から寄生根で養分を吸収すると最近出版された日本帰化植物写真図鑑などの書籍でも記載されています。また、web.検索でも同様です。などの根が何を指すか調べても分かりません。前回本ブログで”ヤセウツボがアベリアに群落寄生”という記事を投稿しました(2011、5、10)。果たして、ヤセウツボはどの植物でも寄生するのでしょうか?それは、NOだと考えられます。その根拠はヤセウツボの発生現場が証明してくれます。今回はアメリカフウロに寄生した写真を紹介させていただきました。

アメリカフウロはフウロソウ科の北アメリカ原産の越年草であらゆるところで見られます。写真をクリックして拡大して見て下さい。

アメリカフウロの開花結実期(2013年5月9日)

ヤセウツボがアメリカフウロに寄生しているところ(2013年5月9日)

ヤセウツボがアメリカフウロの根に寄生根を進入させて栄養(養分、水分)を略奪して、のうのうと生育している姿。ヤセウツボ:自身では光合成も水分吸収もしない完全寄生植物です。一年草ですが、無数の微細な種子を着生します。養分を略奪された寄主(宿主)植物は衰弱します。