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リュウゼツランの開花 [植物観察]

今回は、舎人公園野草園から外の風景を紹介させていただきました。リュウゼツランの開花です。100年に一回開花し、その後枯死すると言われています。このあたりの情報を深堀してみました。


リュウゼツラン「竜舌蘭」


別名Agave、アガヴェ、アガベ、Century plant


リュウゼツラン科(キジカクシ科)リュウゼツラン属多年草


entury plantと言われているように、100年に一回咲くと言われていますが、日本では30―50年に一度開花するようです。開花、結実後に時間が経過すると枯死します。一回結実性です。珍しい例として、1年目に発芽し、2年目で生長し、3年目で開花して枯死するムラサキケマンなどがあります。基本的には多年生植物は開花しても枯死しないのは生長点が残るからです。リュウゼツランは頂芽が花に変わって無くなっているので生長点が残らないので枯死します。


開花結実したリュウゼツランには株本から脇芽(子株)が生え次世帯に受け継がれますので全体が枯れることにはなりません。また、種子、花茎の球芽からでも繁殖します。


 中央区立築地川銀座公園にあるリュウゼツランは「アガベ・ベネズエラ」と言い、リュウゼツラン科のアガベ属でリュウゼツランの仲間で、令和4315日現在、アガベ・ベネズエラは花柱が4メートル近くあり、花壇に植えている6本中の2本が“開花”したそうです。


参考:東京都中央区役所  写真の提供:都内在住のs.sさん


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リュウゼツランの基部から花柱を伸ばして開花した様子、花柱の高さは7m位。


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花柱の中ほど、沢山の大きな花が咲いています。


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花柱下部の拡大写真です。


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先端ブブの様子。ピンボケ。


 


 


 


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ニオイバンマツリが挿し木翌年に開花 [植物観察]

ニオイバンマツリ:ナス科ブルンフェルシア属の多年草。花の咲き始めは紫色で次に薄紫色に変化し、最後は白色になる。芳香がある。香りのある外国からのジャスミンの意味。全体有毒。庭木によく植えられています。

ニオイバンマツリの小枝を数本挿し木し、活着して葉が伸びた枝に翌年5月樹高10cm程の木に花が咲きました。まさかそんなに早く開花するとは思いませんでした。面白いことに、蕾が人の顔そっくりです。以下に蕾と花を写真で示しました。

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挿し木翌年のニオイバンマツリ:樹高は10cm位で、3株あります。蕾が見えます。

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左下に初期の蕾があり、頂上に人の顔形の開花間近の蕾があります。

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同じく人の顔形(骸骨・〓)の蕾。

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同じく開花間近の蕾。

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樹高がアイホン位です。

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人形の蕾。首が少し長めです。

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開花の様子。濃紫色から薄紫色、さらに最終的に白と変化します。

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近所のニオイバンマツリの成木の開花の様子です。3色が入り混じっています。いい香りがします。




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ドレセナ・レフレクサが開花し結実しました [植物観察]

今年最初の投稿です。

今年も宜しくお願いいたします。お蔭さまで総アクセスが136万に達しました。


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ドラセナ・レフレクサの開花:結構綺麗な小さな花です。

開花は11月から12月でした。日当たりの良い屋内です。

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開花後沢山の小花から奇跡的に一個結実しました。非常に結果率が悪かったです。結果率の良くない理由は調べておりませんが、自家不受精かもしれません。同じ花で花粉をくっ付けても受精しませんでした。

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ドラセナ・レフレクサの開花後の様子。花は落ちてしまいました。クリックして拡大して見て下さい。一個果実が見えます。


 


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舎人公園野草園の皇帝ダリア [植物観察]

今年も舎人公園野草園の皇帝ダリアが開花しました。見に来てください。

二回の台風の影響でかなり被害を受けましたが、何とか回復し開花しました。台風の被害で茎が折れ、脇芽が沢山生えて例年になく本数が増え、100本位の枝に花芽が着生しました。一か所にこれほど多数の皇帝ダリアの開花が見られるのは、都立公園では類がないのではないかと思われます。霜が降りる迄開花を楽しめます。

皇帝ダリアが舎人公園に導入されて12年経過します。この間ほぼ毎年本ブログに記事の投稿をしております。

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皇帝ダリア:草丈の高いものは4mにもなります。

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皇帝ダリア花拡大

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矮性の皇帝ダリア:今年は台風の被害で開花は終了しました。


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野草(雑草)の生命力 [植物観察]


野草と雑草の議論はともかくとして、家の周りのタイル、アスファルト、コンクリ-トの隙間や窪み、溝等に野草が生えています。隙間などに土砂が入り込みそこに雨や風等で運ばれた小さな種子が発芽し生育したものです。中には発芽した根が鋪装した下の土地迄届いている場合があります。引き抜いて簡単に抜けるもの、抜けないものがあります。長期間降水が無くても枯死しないのは、細根が下まで届いているからでしょうか。乾燥に強くなっているのかも。とにかく不思議で生命力の強さには驚かされます。実に多種多様な例がありますが、数例ですが紹介させていただきます。

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コミカンソウが我が家のタイルの隙間に生えています。こぼれ種で毎年沢山生え、周辺にまで拡散しています。


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同じくコミカンソウです。

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同じくタイルの隙間にヤブタバコがこんなに大きく生育し、結実します。枯れると可愛そうなので時々散水します。

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メヒシバとオヒシバが歩道の隙間に生えていました。晴れが続いても枯死しません。

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同じく歩道の隙間に青じそが生えています。葉は収穫?されています。

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歩道の隙間に生育しているタンポポ。開花しています。

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同じく歩道の隙間に生えているハキダメギクなど。

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車道の隙間に生えているエノコログサ。鋪装が一部崩れているようです。
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舎人公園近くの歩道と車道の溝・隙間に生えているヨモギ。

 


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月下美人を切り花で開花促進 [植物観察]

我が家の月下美人が10年間位毎年咲きます。株も大きくなり、6月頃から9月頃まで継続して沢山開花します。開花は屋外では残念ながら早朝でなかなか見れません。部屋に鉢事移すのも面倒で、部屋に移しても早朝の開花になります。そこで、思いついたのは、切り花として楽しむ方法でした。明日早朝咲くまだ蕾の月下美人を、花茎の付け根で切断して花瓶に挿し、開花の様子を観察しました。幸いよる9時頃開花しました。香りも楽しめました。切り花にしたせいで開花が早まったようです。

以下写真をお見せします。

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夜9時頃開花しました。この方法では身近に開花が楽しめます。

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屋外で朝7時頃には萎んでいます。日本では結実しません。


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舎人公園野草園の春の野草 [植物観察]

舎人公園野草園の早春-春の野草を二回に分けて紹介させていただきます。初春に開花し終わった野草も含みます。また、一部落葉低木があります。写真はクリックして拡大して見て下さい。

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オキナグサ:キンポウゲ科多年草。花が終わった果実の長い綿毛が翁の髭に例えた。今年何とか越冬させ、来年も開花できるように管理する予定です

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オドリコソウ:シソ科多年草。花の着き方が笠をかぶった踊り子たちが並んだ姿に似ている。ヒメオドリコソウはどこでも見られるがオドリコソウは珍しい。

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カンアオイ:ウマノスズクサ科多年草。ギフチョウの幼虫の食草。花は秋咲で3枚の萼片で構成されている。ウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草。

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キュウリグサ:ムラサキ科越年草。春一番にさき、葉を揉むとキュウリの香りがする。花の先端がカタツムリ状に丸くなる。

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ムラサキハナナ:アブラナ科越年草。別名オオアラセイト、ショカッサイ、ハナダイコン。江戸時代輸入したものが河原等に野生化。

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コンニヤク:サトイモ科多年草。芽が出て間もない様子。この大きさなら5-6月開花します。食用蒟蒻芋は生子(キゴ)から3年物で出荷し、4年目で開花する。

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シジミバナ:バラ科落葉低木。別名エクボバナ、ハゼバナ、コゴメバナ。花は貝のシジミ(蜆)の身に似る。ユキヤナギより遅く開花。

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スズランスイセン:ヒガンバナ科多年草。スノ-フレ-クとも。花がスズランに似ている。

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タンチョウソウ:ユキノシタ科多年草。葉が幅の広いヤツデ状で岩場に生えイワヤツデとも。頑丈な根茎で株分けする。

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ネモフィラ:ムラサキ科一年草。ルリカラクサとも。国営ひたち海浜公園は山全体が青一色になる。

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バイモ:ユリ科多年草。編笠山ユリとも。生薬の貝母。

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ハハコグサ:キク科越年草。母子草。春の七草。

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ヒメリュウキンカ:キンポウゲ科多年草。夏に地上部が無くなる夏眠性。早春から開花。

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フクジュソウ:キンポウゲ科多年草。早春開花、元日草、有毒。写真は開花が終わり、葉が茂った状態。

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ブルーベリー:ツツジ科落葉低木。スズラン状の花が沢山着生。

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ヤブレガサ:キク科多年草。開花する個体は2枚の葉を着け、一枚の葉では開花しない。昨年は開花しませんでしたが今年は開花します。若い葉が破れ傘に似ている。

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ヤマブキソウ:ケシ科多年草。花がヤマブキに似る。綺麗な花です。

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ワラビ:シダ植物、コバノイシカグマ科。酸性土壌を好む。芽がでて間もない。

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ユスラウメ:バラ科落葉低木。梅桃、山桜桃梅。野草園のユスラウメはふくろみ病のため、幼果は細長い袋状に伸び食べられません(一部食べられる)。ふくろみ病の胞子で感染する。発芽前に石灰硫黄合剤散布が有効。


 

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川口グリ-ンセンタ-の野草 [植物観察]

先月川口グリ-ンセンタ-の椿展、野草展示会などのイベントに出かけました。グリ-ンセンタ-内には500本以上の椿が栽植されており、約130種類・390本の椿がまとめて観察できます。当センタ-生まれの「見沼の春」の原木も見ました。安行は江戸椿の「第二の故郷」だそうです。また、温室も完備されていました。野草園も観察しました。高級な盆栽もありました。盆栽は後程紹介させて頂きます。

今回は野草園と野草(植木鉢)の展示会に出展された主な野草を紹介させて頂きます。

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オキナグサ:大好きは花なので購入して舎人公園野草園に植えました。現在開花中です。開花が終わった花は既に髭が出来ました。来年も咲かせる予定ですが適切な管理が必要です。

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別品種のオキナグサです。

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カタクリ:野草園に沢山生えており、ちょうど開花期でした。舎人公園野草園では3株開花しました。葉が二枚出ないと開花しない習性があります。

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カンアオイ:上の名札に花が写っていますが、変わった形をしています。舎人公園野草園でも見られます。

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キクザキイチゲ:色々なイチゲがありますが、これは葉が菊状ですね。

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タイワンクマガイソウ:珍しいです。

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タツタソウ:竜田草、綺麗です。

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パンダカンアオイ:これもあまり見かけません。

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フクジュソウ(福寿草)の群落です。相当年数がたっているでしょう。

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ムサシアブミ:以前舎人公園野草園にも生育していました。

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ヤエザキアネモネ:八重咲もあるのですね。今年は舎人公園野草園には何故か生えてきませんでした。これから生えるかな?

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ヤブレガサが芽吹くところです。舎人公園野草園には今年も無事3株ほど生えてきました。間もなく破れた傘状の葉に変化するでしょう。

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ユキワリイチゲ:比較的よく見かけられ、花が美しいです。



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羽根木公園の梅とソメイヨシノの大木 [植物観察]

 梅が丘の羽根木公園は梅の名所で600本も栽植されており、沢山の品種が見られます。個々の木に名札が付けられており梅の品種の勉強には好適です。梅以外ではソメイヨシノなどの巨木-大木が見られます。

 本公園は、根津財団の所有地「根津山」が1956年に都立公園の管轄になり、1965年に世田谷区立公園になりました。只今梅まつりが開催されています。

 私が注目したのがは、サクラの巨木(大木かも)です。名札は無く、落葉状態でしたが、樹形からソメイヨシノと思いました。高さ1.3mでの幹回りは測定していませんが3mはありそうです。このような大木が5-6本ありました。正確を期すため、関係者の方に調べて頂いたところ、ソメイヨシノで、都から受け継いだため、樹齢は不明とのことでした。都立公園への移行から53年程経過しているので、都が栽植したなら50年程度の樹齢、その前の栽植でしたら50-70才或はそれ以上となりそうです。一度年代測定をしてみる価値はあると思います。写真は拡大して見て下さい。スマホ撮影で解像度が良くありません。

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羽根木公園の案内図

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小梅、このように名札がそれぞれの品種に付与されています。

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藤牡丹。

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白牡丹。

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八重野梅。

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蓮久。

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梅にメジロ、スマホにしては良く写せました。

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梅の木のツグミ、見づらくて済みません。舎人公園にはツグミは沢山飛来しますが、地面にいることが多く、木の上のツグミは雨の時によく見ます。

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梅林の風景1。

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梅林の風景2、かなり密に植えられています。

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ソシンロウバイ。

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クチナシ、一面に広がった大きな株でした。

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サルスベリ、サルスベリにしては大木です。

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ユリノキ、かなり大木です。樹名板はありません。

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ケヤキの大木。


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クヌギ、大木です。

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エノキの大木。

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ソメイヨシノの巨木(大木かも)。こんな大木初めて見ました。樹齢70年位?

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巨木が何本も並んでいました。

 

 

 

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舎人公園野草園の冬の風物詩 [植物観察]

昨日、初冠雪があり、野草園の冬の姿を見に行きました。降雪量は5mm程度でした。自宅、自宅から野草園に行く途中で冠雪した植物の風景を写真に収めました。


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雪のスノ-ドロップ:ヒガンバナ科の多年草で12月から2月に咲き、フクジュソウ、セツブンソウ、ロウバイなどと共に春を告げる花。

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スノ-ドロップは待雪草、雪の花、ガランサスなどとも呼ばれている。スノ-フレイクは別種。

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積雪前の姿。

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以前咲いた積雪の中のスノ-ドロップ。積雪量は今年より多いです。

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舎人公園野草園の冬の風物詩で人気があるのは、野草シモバシラの霜柱です。枯れたシモバシラに綿菓子のような氷の芸術、霜柱。この写真は以前撮影したもので、本年も発生したのですが横着したので、写せませんでした。

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雪のなかの福寿草。

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雪で埋まったロウバイの花。

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一月から咲き始めたロウバイの花ですが、そろそろ終わりが近づきました。

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我が家のヤツデ。

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我が家のツバキ。

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近所のマンリョウ


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点在する農家の大根。随分遅い収穫ですね。

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農家のニンニク。

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舎人公園のヒイラギナンテン。

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舎人公園のクロガネモチ。

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葉が白い花のような風物詩:タブノキです。

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舎人公園花壇のシロタエギク:雪と白い葉の区別ができません?

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舎人公園花壇のネモフィラ。

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舎人公園野草園のムスカリ。




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舎人公園の皇帝ダリア [植物観察]

 舎人公園野草園で皇帝ダリアが開花しています。見に来てください。12月の霜が降りる頃まで次々を開花します。今年は台風の影響でかなり痛めつけられましたが、無事回復しました。全体の茎の数は30本以上と豪華で花の数は500-600個位開花しそうです。これだけの規模は都内でも有数でしょう。

 舎人公園野草園に皇帝ダリアが初めて導入されたのは2007年で、2008年-2010年に寒さで葉が枯死した茎を一節残して鋸で切断し、これらの茎を赤玉土に伏せて越冬させ、春発芽した茎を野草園に移植しました。太くて長い茎では1茎当たり20個位増やせます。多年草で翌初夏には株本から数本芽がでてきます。冬の間は株本に腐葉土などを施し防寒したほうがいいです。皇帝ダリアの苗づくりの記事は、2009年12月4日及び2010年6月6日投稿の皇帝ダリアの本記事に詳しく報告されているので参照下さい。余談ですが、この苗づくりの総アクセスは30、000にのぼり沢山の方に参考にして頂だいております

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今年11月18日現在の開花の様子:全体の一部です。草丈は2-4mです。八重の品種もあります(舎人公園野草園には現在八重咲はありません)。クリックして拡大して見て下さい。

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最近登場した背丈の低い皇帝ダリアのハイブリット:花は下の品種の半分程度のサイズです。写真は拡大してあります。毎年咲きます。

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同じく世界初の品種で花の大きさは普通の皇帝ダリア程度です。背丈は低いのですが花は大形です。ハイブリット苗は舎人公園ボランティアの栗本さんに提供して頂きました。

 



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レンゲショウマが舎人公園野草園で開花中 [植物観察]

 レンゲショウマが舎人公園野草園で見られます。暫く開花するでしょう。今年は異常に高温でレンゲショウマには厳しい環境でしたが、なんとか開花してくれました。レンゲショウマの本ブログでの投稿は、2014-9-2、2015-7-13、2016-8-1に続いて4回目です。本年で5年連続で開花しました。過去3回分もご参照下さい。

 レンゲショウマは日本原産の1属1種でキンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草です。名の由来は花がレンゲ(蓮)に、葉がサラシナショウマにそれぞれ似ているから。ユキノシタ科のキレンゲショウマは花は黄色でレンゲショウマによく似ています。御岳山ではレンゲショウマ祭りが7月14日~9月9日まで開催されています。御岳山ではレンゲショウマが山の傾斜面に群生しており、下向きに開花するので観察しやすいです。

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御岳山のレンゲショウマ:木陰で湿度、気温が適しています。果実(写真右上)の形は特徴的です。

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舎人公園野草園のレンゲショウマ:夏はヨシズで遮光をしています。高温障害が生じました。開花間もない蕾です。

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開花中のレンゲショウマ:レンゲショウマは8個体で開花が見れそうです。高温障害で枯死した個体もあります。

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レンゲショウマの花:下向きに開花するので撮影に苦労します。その点御岳山では傾斜に咲いているので撮影に最適です。

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このように下向きに開花します。

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レンゲショウマの花:スマホで撮影しましたがピントが甘い。

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過去に咲いた花。



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舎人公園野草園のヘビウリ [植物観察]

舎人公園野草園のヘビウリが見ごろです。

ヘビウリ(蛇瓜)はウリ科カラスウリ属の一年草で、原産地はインドかその周辺。明治後期に導入されました。食用として用いられます。形が蛇に似ているので嫌がられているようです。栽培は日当たりが良く肥沃な土地を好みます。舎人公園野草園ではヘビウリの生育初期ではウリハムシとウリキンウワバの尺取虫状の幼虫に注意が必要です。問題は発芽方法ですが、種子の先端を鋏で切断し(中の白っぽい胚を傷つけないように)一晩水に浸し、指で水中に沈めて浮き上がる種子は取り除きます。このように処理した種子を容器に敷き詰めたキッチンぺ-パ-に移し種子が隠れる程度まで水を入れます。一週間ほどしてからポットに播きます。これらの作業は5月下旬ころ暖かくなってから行います。発芽率は良くありません。本ブログでヘビウリの記事は、2012年7月27日、2013年9月2日、2016年8月21日及び2017年9月19日の4回投稿しています。ご参照下さい。写真は拡大できます。

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メンデルのブドウ棚のヘビウリ。大きいものは長さ1メートル位、直径4センチにもなります。

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植物残渣処理堆肥化場のヘビウリ。土地が肥沃で生育旺盛です。

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同場のとぐろを巻いたヘビウリ。

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ヘビウリの雄花。カラスウリの花にそっくりです。花は複数着生します。

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ヘビウリの雌花。レ-ス状の花できれいです。花は未受粉の幼い果実の先端に着生。



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樹木の樹皮で樹種を見分ける(1) [植物観察]

樹木は葉、花、果実のそれぞれの特徴で識別されることが多い。その他、常緑・落葉、樹高、樹幹の大きさ、枝張り、生育環境、その他種々あげられます。ここでは、それ以外の識別法として、樹皮を取り上げてみたいと思います。樹皮は生育ステ-ジで大きく変化することがあり、また、生育環境その他の理由で同一樹種でも変異が生じ識別法としては難しいのですが、冬落葉した時には、特有な樹皮を有する樹木は有用な識別法と言えましょう。今回から数回に分けて色々な樹木の樹皮を紹介させて頂きます。

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アラカシ:ブナ科コナラ属の常緑広葉樹。樹皮は暗緑灰色。

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イスノキ:マンサク科イスノキ属の常緑高木。樹皮は黒っぽい灰色で肌が粗く一部剥離する。

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イヌシデ:カバノキ科クマシデ属の落葉高木。樹皮は灰白色で大きく成長すると縦に網目模様ができる。

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イロハモミジ:ムクロジ科カエデ属の落葉高木。樹皮は灰白色で滑らかか縦に凹凸がある。

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エンジュ:マメ科エンジュ属の落葉高木。樹皮は灰白色で縦に割れ目ができる。舎人公園のエンジュはほぼ全体にコブが生じている。これはエンジュさび病に侵されているためでこのコブで一目で判別可能。植物は弱り時に枯死する。この写真にはコブは写っていません

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オニグルミ:クルミ科クルミ属の落葉高木。樹皮はやや黒っぽい灰白色で複雑に縦に割れ目が生じる。

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ケヤキ:ニレ科ケヤキ属の落葉高木。樹皮は成木では剥離するので見分けやすい。

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コブシ:モクレン科モクレン属の落葉高木。樹皮は黒灰色で小さなブツブツがある。大きいものでは高さ20m、樹経は60mに達する。

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サンゴジュ:レンブクソウ科(旧スイカズラ科)ガマズミ属の常緑高木。樹皮は灰色で皮目が多く粗い。株立ちしやすい点がポイント。

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シラカシ:ブナ科コナラ属の常緑高木。樹皮は緑黒色で比較的滑らか。近くで見るとやや凹凸が見られます。

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スダジイ:ブナ科シイ属の常緑高木。樹皮は黒褐色で縦の割れ目が目立つ。

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タブノキ:クスノキ科タブノキ属の常緑高木。樹皮は黒褐灰色で粗い。クスノキとは異なった肌をしています。

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トウネズミモチ:モクセイ科イボタノキ属の常緑高木。樹皮は黒灰色で縦に筋はでき、幹はやや捩じれる。

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トチノキ:ムクロジ科トチノキ属の落葉高木。樹皮は緑褐色で縦に細かい割れ目はある。


樹木の識別はミニ樹木図鑑「足立区の樹木、ケットガイド」等成書をご参照下さい。

 

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スズランとドイツスズランの簡単な見分け方 [植物観察]

スズランは在来種のスズランと外来種のドイツスズランが知られています。スズラン「鈴蘭、谷間の姫百合:lily of the valley」はキジカクシ科スズラン属の多年草で有毒植物です。秋には球形の赤い液果を着けます。市販のスズランは殆どドイツスズランで、在来のスズランは庭や花壇では殆ど見られません。それでは、両者の簡単な見分け方を写真を見ながら覚えましょう。

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スズラン:葉で見分けるのは紛らわしいので開花期の花の位置で見分けられます。本種は写真の様に花は葉より低く垂れ下がり、葉に隠れるようにしっとりと咲きます。

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スズラン:確実な見分け方は、釣鐘状の花の中を覗くと6本の雄蕊の付け根が無垢です。

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ドイツスズラン:花は葉より高い位置に真っすぐ咲く傾向があります。栽培条件により葉と同じ高さの場合もあります。

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ドイツスズランの垂れ下がった花を覗いて見ると、雄蕊の数だけ(6本)付け根が赤い色をしています。これがポイントです。

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舎人公園野草園で観察された主な野草 [植物観察]

暫らくぶりの投稿です。

2月に観察された主な野草等を紹介させて頂きました。一部路上の野草も含みます。本野草園には年間600種以上が生育しています。これらの野草等の紹介は、ホームペ-ジ ”舎人公園野草園” で検索して頂くと、科別、種別(五十音別)に調べることが出来ます。内容は豊富です。

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ユキワリソウ(雪割草):キンポウゲ科ミスミソウ属、2-4月開花。

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ヒメリュウキンカ(姫立金花):キンポウゲ科キンポウゲ属、3-4月開花。群生すると目立つ花です。

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セツブンソウ(節分草):キンポウゲ科セツブンソウ属、2-3月開花。

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フクジュソウ(福寿草):キンポウゲ科フクジュソウ属、2-4月開花。

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オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢):オオバコ科クワガタソウ属、1-5月開花。

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ホトケノザ(仏の座):シソ科オドリコソウ属、3-5月開花。

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ヒメオドリコソウ(姫踊子草):シソ科オドリコソウ属、3-6月開花。

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オドリコソウ(踊子草):シソ科オドリコソウ属、4-6月開花。普通目にすることはありません。ヒメオドリコソウより開花が遅く、花は大きく綺麗です。

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コバンソウ(小判草):イネ科コバンソウ属、5-6月開花。なぜか2月-3月に一部開花しているようです。果実は小判を連想します。

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ミチタネツケバナ(道種漬花):アブラナ科タネツケバナ属、在来のタネツケバナは湿地を好み、本種は道端で蔓延っている外来種です。果実が直立しているのでタネツケバナと区別できます。

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オランダミミナグサ(和蘭耳菜草):ナデシコ科ミミナグサ属。3-5月開花。道端に生えていました。

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ノボロギク(野襤褸菊):キク科キオン属、5-8月開花も東京では年中咲いています。

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スノ-ドロップ:ヒガンバナ科ガランサス属、2-3月開花。雪の上に咲いた花は風情があります。

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カタクリ(片栗):ユリ科カタクリ属、自家不和合性、2-3月開花。通常葉が二枚出ないと開花しません。片栗粉。

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バイモ(貝母):編笠百合、ユリ科バイモ属、貝母は生薬。3-4月開花。

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フキ(蕗):キク科フキ属、写真は蕗の薹、3-4月開花。食用に。

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レンゲソウ(紫雲英、ゲンゲ):マメ科ゲンゲ属、4-5月開花。昔は水田の緑肥として利用していた。 根に根粒菌が着生し、空中の窒素を固定するので土壌の窒素の略奪が少い。18a.jpg

クロッカス:アヤメ科サフラン属、2-3月開花。園芸種が多い。野生種もある。

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クリスマスローズ:キンポウゲ科クリスマスローズ属、2-3月開花。

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ロウバイ(蝋梅):ロウバイ科ロウバイ属、1-3月開花。野草ではなく花木です。栽培品種にソシンロウバイ。



 



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野草のクレイア-ト(その8) [植物観察]

春にふさわしい花のクレイアート作品が舎人公園サービスセンター内に新たに展示されました。毎回藤木洋子さんの作品ですが、季節毎に更新されます。見応えがあり、人気もあります。粘土細工とは見えない本物そっくりで極めて繊細に仕上がっています。下の写真で観察下さい。本物はしばらくの間サービスセンター内でご覧いたがけます。クリックして拡大して見て下さい。繊細さが伺えます。

aKIMG1321.JPG

鉢全体の様子

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アジサイ(紫陽花)で花の色が違います。

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青色のアジサイです。

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赤色のアジサイです。

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青紫のアジサイです。

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青白いデルフィニウムです。写真では見えませんが、蕾の形がイルカ(ギリシャ語のデルフィ)に似ていることから名前が来ているようです。和名オオヒエンソウ。

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上の写真を拡大して見ました。実に繊細な花です。

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青花のデルフィニウムです。

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同拡大写真です。


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舎人公園野草園での野草観察会開催 [植物観察]

恒例の野草観察会を舎人公園野草園で下記のとおり行います。
参加できる方は当日ご参加下さい。
当日、参考資料として、舎人公園とその周辺の主な薬用植物
一覧(保存版)を配布します。この一覧にはヨモギ、ドクダミ、
ゲンノショウコ、アロエ、カキドオシ、オオバコ、ヤブガラシ、
ヤツデなど148種類が掲載されています
        
         野草観察会
                                   平成29年6月3日()午前10時~1130
集合場所:舎人公園野草園自由参加無料,少雨決行
当日雨天中止の時は64()午前10時~1130分      
講師:清水猛(緑花文化士)、津村昭人(元足立区みどりの
相談員)佐藤章子(野草愛好家)高橋靖子(ハーブ愛好家)
橋本恭一(野草愛好家)
5.21野草観察会3.JPG
          観察会の様子
舎人公園サービスセンター&野草ボランティアの共催

問合わせ:舎人公園サービスセンタ-03-3857-2308

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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舎人公園野草園の比較的珍しい野草 [植物観察]

本ブログの総アクセスは99万を超え間もなく100万となります。ブログの内容は舎人公園に関するものが多く投稿されています。舎人公園野草園の管理は東京都公園協会の助成にもとで運営されています。毎年全シーズンで約400種の野草が生育していますが、これらの野草の中から、普段みることの少ない野草をピックアップして紹介させて頂きました。野草に興味のある方は是非見に来てください。私がいればご案内させて頂きます。

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カタクリの花:葉が二枚でないと開花しない。

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ヒメリュウキンカ:早春美しいはなを咲かせます。

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クサイチゴ:食べるとおいしいイチゴです。

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ノジシャ:江戸時代栽培されたものが野生化。食用になる。

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クモマグサ:園芸種のようです。

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ヒトリシズカ:我が家の坪庭に生えています。

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イカリソウ:花が錨のような形をしている。

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キケマン:ツクシキケマンの変種、赤っぽい太い茎が特徴。

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ムラサキケマン:キケマン属の越年草。

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オドリコソウ:ヒメオドリコソウより花、葉ともに大きいです。花の形が傘をかぶった踊り子に似ている?

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ヤマブキソウ:花がヤマブキの花に似ている。

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コンロンソウ:タネツケバナ属の多年草。

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ウラシマソウ:毎年生えてきます。最初はタケノコ状の新芽。地下の球茎で個体が増えます。

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ウラシマソウ:上の写真の個体が成長し、肉穂花序の先端の付属体が糸状に長く伸び、浦島太郎の釣糸に見立てたとか。

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ヤブレガサ:発芽当時は全面絹毛でおおわれています。外敵から守るため?

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ヤブレガサ:上の写真より少し生育が進んできました。

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ヤブレガサ:和名の由来はこの頃の若い葉の様子が破れ傘に似ているから。


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舎人公園野草園の真冬に咲くスノードロップとロウバイ [植物観察]

真冬に咲く花は少ないのですが、舎人公園野草園に咲いている美しい花、表題の二点を紹介させていただきます。スノードロップはヒガンバナ科で、学名のGalanthus(ガランツス)のガラ(乳)とアンサス(花)の合成語で乳白色の花という意味で、英名はスノー(雪)ドロップ(しずく)、和名は待雪草です。積雪のある時の花はあたかも雪のしずくの様に映ります。

ロウバイはロウバイ科の落葉低木で、漢字では蝋梅と書くのでバラ科の間違えることも?花びらに艶があり、まるで蝋細工のような花です。花や蕾の蝋梅油を薬として使用するようです。よく見られる素心蝋梅(ソシンロウバイ)は花の内側が茶色に着色しなくて花被片全体が黄色っぽくなります。舎人公園野草園の蝋梅は来園者の方の寄贈で3年目にやっと花が咲きました。舎人公園で唯一のもので貴重です。

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スノードロップ:下向きに咲きます。現在20個体咲いています。

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昨年のスノードロップ。

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2008年に本ブログに投稿した写真です。まるで雪のしずくの様に咲いています。

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蝋梅の蕾:まだ木が小さく将来が楽しみです。

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蝋梅の花:この花も下向きに咲きます。冬目立つ花です。間もなく舎人公園のサンシュユが咲きます。


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舎人野草園のシモバシラの霜柱(氷柱)と霜柱生成メカニズム [植物観察]

舎人公園野草園のシモバシラの霜柱に関する本ブログへの投稿は2007年より7回になります。今年の霜柱は見事であったので投稿に至りました。以下に写真で紹介させて頂きました。写真1,3はホームページ「舎人公園野草園」から引用させて頂きました。

過去の投稿で野草のシモバシラが霜柱を形成するメカニズムを簡単に述べています。それによると以下の様になります。「野草のシモバシラ(シソ科)は、冬地上部が枯死するが、根は生きており、根で吸い上げた水分が枯死した茎を毛細管現象で上昇し、冷却されて氷結します。このことを繰り返して氷結が発達し、綿菓子状の氷結(霜柱)が完成します」。この程度の記述ですがそれで充分ではないでしょうか。と言うのは、最近の霜柱が形成される詳細な原著論文をいくつか調べたのですが、諸説あって定説はなく、これからの研究に託されているようですが、私なりに判断すると上記.とあまり変わりませんが次の様になります。

 地中の水が枯死した.茎の導管などや維管束を毛管現象で上昇し、枯死した茎の表面からその水が染み出し氷結を繰り返して棉状の霜柱が形成.される。では地中の水とはどんな水でしょう。地中は気温が地表より高く越冬している根は活動していて、主にこの根からの水が枯死した茎の.維管束などの毛細管現象で地上に上昇する。


最近の原著論文紹介

シモバシラによる霜柱形成におけるいくつかの新知見:犀川政稔、環境科学東京学芸大学紀要自然科学系、2006
 

シモバシラ (Keiskea japonica)に成長する氷花の形成メカニズム~気象環境および茎内部構造の影響、北海道大学大学院 環境科学院、田丸 隼也(2012

シソ科植物「シモバシラ」による氷晶析出機構への物理的アプローチ、日本雪氷学会誌、75、(2013

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写真1 南側野草園(クスノキの下)のシモバシラに生成した霜柱、結構巨大です。

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写真2 写真1に写っているものと同じ個体で、霜柱が生成していない時の地上部が枯死したシモバシラ:元気な大きな株でした。

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写真3 野草園東のケヤキの下のシモバシラに生成した霜柱。

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写真4 写真3と同一個体で霜柱が生成していない時の様子。

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写真5 シモバシラの霜柱の掲示。

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写真6 野草シモバシラの開花風景。

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写真7 2009年の霜柱:横の広がりが見事でまるで綿菓子の様です。

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写真8 2010年の様子 




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サクラタデ・シロバナサクラタデの異形花柱性 [植物観察]

サクラタデ・シロバナサクラタデの異形花柱性

舎人公園野草園にはサクラタデ、シロバナサクラタデが現在開花中です。

その他、ヤナギタデ(ホンタデ)やアイが開花しています。今回はこれらの比較的珍しく価値の高いタデ科の植物を取り上げました。

 

はじめに、サクラタデ・シロバナサクラタデの異形花柱性について、その後ヤナギタデとアイを紹介させて頂きます。

著名な図鑑類で、サクラタデ・シロバナサクラタデは雌雄異株と記載されています。すなわち、雄蕊が長く雌蕊が短い花を雄花、その逆を雌花と区分していたのです。しかし、1996年シロバナサクラタデに関する平塚・中尾の研究「植物研究雑誌」(71,981041996)で花は雌雄異株ではなく異形花柱性であることを報告しております。その後西廣らにより、本種の異形花柱性に関する詳細な研究が行われました(19982000)。これはどういうことかと言いますと、これらの花には短花柱花と長花柱花の2形があり、短花柱花は雌蕊の長さが雄蕊よりかなり短く、雄蕊は花被(花びらに見える萼片)から突き出ています。長花柱花はこの逆で雌蕊は花被から突き出ます。このように、一つの花に雄蕊と雌蕊があり、種もできることが解明されたのです。同一株には1つの形の花のみを着けます。異形花柱性は被子植物で24科知られています。

以下写真でこれらの現象を紹介させて頂きます。さらに、ヤナギタデ、アイの開花も続けてご覧下さい。

あKIMG0711.JPG

サクラタデの開花:8本ある雄蕊が花びら(萼片)から突き出ており、短花柱花です。見ずらいですが、短い雌蕊が3個の別れた花柱があります。

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図は雌蕊の模式図です。上の雌蕊は短花柱花(左)と長花柱花で、ともに3個の柱頭に分岐しています(サクラタデ)。下は短花柱花(左)と長花柱花でともに2個の柱頭に分岐しています(シロバナサクラタデ)。サクラタデは雄蕊の数は通常8本、雌蕊は3分岐時に2分岐するようです。シロバナサクラタデの雄蕊は6本(牧野植物図鑑では8本と記載)雌蕊は2分岐、時に3分岐)。

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サクラタデ:花蜂らしき媒介昆虫がいました。

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サクラタデ:ヒラタアブが盛んに蜜を吸っていました。上左の一つの花で8本の雄蕊が花被から突き出ています。この花は短花柱花です。

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シロバナサクラタデの花:これも短花柱花です。短い雌蕊の2分岐が見とれます。

おKIMG0698.JPG

シロバナサクラタデの開花:これも短花柱花です。長い雄蕊は6本でした。

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ヤナギタデ:一部開花していました。花はサクラタデ・シロバナサクラタデに比べて非常に小さいです。

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ヤナギタデの花。ヤナギタデは香辛料に利用。かむと辛いです。

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ヤナギタデの花の拡大写真。

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アイの開花:アイは染料に利用される。

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アイの花の拡大写真。

 

 

 

 

 

 


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舎人公園野草園のカラスウリの虫こぶ [植物観察]

舎人公園野草園のカラスウリの虫こぶ

 虫こぶとはタマバチ、タマバエ、アブラムシなどの昆虫やダニ類、線虫、菌類、細菌、マイコプラズマなどによって引き起こされ、虫こぶは569種の植物に1400種類確認されています。その発生メカニズムは解明されていませんが、例えば、昆虫が植物に産卵・寄生するとその刺激によって組織が異常に増殖し、こぶが出来ます。虫こぶの名前の付け方は、分かり易いように次の様に命名されます「植物名+つくられる場所+こぶの形状+ふし」。今回投稿したカラスウリの虫こぶは、カラスウリクキフクレフシでそのような順になっています。エゴノネコアシやイスノキイチジクフシなどはフシや作られる場所が省略されています。以上の内容は本ブログ2009年5月2日投稿の「虫こぶのお話し」を参考にしたもので、虫こぶの詳しい内容はそちらの方をご参照ください。舎人公園にはキカラスウリが生えていますが虫こぶは見られませんでした。

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カラスウリクキフクレフシ:カラスウリの茎が膨らんだ虫こぶで、ウリウロコタマバエが茎に産卵し、その中で幼虫が孵化します。幼虫はそのまま越冬するようです。

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カラスウリクキフクレフシの例

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カラスウリクキフクレフシの例

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小石川植物園のカラスウリクキフクレフシ(撮影:吉元さん):ヘビウリに似ています。

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フシの中にすでにウリウロコタマバエの幼虫がいました。一つのフシ(膨らみ)に一匹います。ピントが甘いですが(スマホで写し拡大したので)黄色っぽいのが幼虫で長さは4-5mm位でした。

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虫こぶの中のウリウロコタマバエの幼虫:一番左の幼虫は真下の向きです。

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虫こぶの中のウリウロコタマバエの幼虫:上の写真と同じ幼虫で、やや左に曲がっています。観察していると肉眼で動くのが分かりました。


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向島百花園での観察会に参加して [植物観察]

先月向島百花園主催の観察会があり参加しました。講師は専門の方でした。携帯用のイヤホンで遠方でもよく聞こえました。盛会で一時間位園内を回りました。コンニャクは今年は開花していません。ヘビウリが実るでしょう。現在開花中の植物を中心に紹介させて頂きました。

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ヤブマオウ:イラクサ科多年草。カラムシの仲間で共に茎から繊維が取れる。カラムシの新しい葉の裏は真っ白で、押し花に使われる。

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ヤブカンゾウ:ユリ科多年草。これは八重咲でノカンゾウは一重咲き。

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モリアザミ:キク科多年草。花は9-10月。アザミの仲間で根は食べられる。間もなく開花です。

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ムクゲ:アオイ科落葉低木。八重咲の品種でよく目立ちます。雄蕊が花弁化し種は出来ないとか?

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ヒメヒオウギズイセン:アヤメ科多年草。園芸ではクロコスミアと呼ばれる。ヒオウギズイセン属の雑種。

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ヒゴタイ:キク科多年草。花は8-9月。葉はアザミに似て棘を有する。

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ヒオウギ:アヤメ科多年草。花は長く扇状に広がる。8月開花。

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ノリウツギ:アジサイ科落葉低木。アジサイの仲間ですが開花は遅く夏に咲く。

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ニホンハッカ:シソ科多年草。メントールの材料で北海道北見にはハッカ記念館がある。舎人公園野草園にもあります。

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ナツズイセン:ヒガンバナ科多年草。花は桃色で葉はスイセンに似ていて花が夏に咲く。キツネのカミソリに似ているが花の色が異なる(キツネノカミソリは橙色)。

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トロロアオイ:アオイ科多年草。花がオクラに似ているので花オクラとも呼ばれる。この根の粘りは色々なつなぎとして利用される。

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トモエソウ:オトギリソウ科多年草。前回向島百花園の植物紹介で掲載したので説明は省略させて頂きます。

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トウゴウギク:キク科オオハンゴンソウ属多年草。北米原産。東郷元帥がイギリスから持ち帰ったことに由来する。ルドベキア・フルギタで流通。

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タマアジサイ:アジサイ科多年草。蕾が丸いのでこの名が付けられた。花は7-8月で咲けば普通のアジサイの形。

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コブナグサ:イネ科一年草。黄八丈の染料。葉はチジミザサのようなちぢれは無く茎を抱く。舎人公園野草園では今年は生えませんでした。

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コバギボウシ:キジカクシ科多年草。ギボウシやオオバギボウシに似ている。7-8月開花。園芸品種多数。

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ギンミズヒキ:タデ科多年草。ミズヒキの一品種とされているが、自生種説もある。ふの入るものが多い。舎人公園野草園にも生育しています。

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オイランソウ:ハナシノブ科一年草または多年草。花魁の白い粉の香りが似ているとか。花は白もあり派手。別名フロックス、クサキョウチクトウ。


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向島百花園の6月の野草 [植物観察]

向島百花園では色々な野草が豊富です。バショウにバナナのような実がなっていました。観客の方の多くはバナナと言っていました。今回印象に残った野草、舎人公園野草園では見られない野草を中心に紹介させて頂きました。

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水辺の風景

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ハマギク:キク科多年草。野菊の一種で海岸に自生。日本固有種で9-10月マーガレットやノースポール似た花を咲かせる。

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シモツケソウ:バラ科多年草。下野の国(栃木県)に多く生えていた。5-7月開花で白花もある。似た花に栃木県で発見された落葉低木のシモツケがあります。

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アワモリショウマ(泡盛升麻):ユキノシタ科多年草。日本固有種で5-7月茎の先に穂状の白い花が咲く。小花が泡のように咲くから。

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ナガボノワレモコウ:バラ科多年草。花は8-9月で白(ナガボノシロワレモコウ)又は紅紫色で、花序はやや長く直立か垂れる。カライトソウは花序は長く、垂れる。ワレモコウは花序が短く直立する。

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ムラサキセンダイハギ(先代萩):マメ科多年草。5-8月青紫の花を咲かせる。写真右上は花で、ちょうど咲いていました。

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バイカイカリソウ(梅花錨草):メギ科多年草。4-5月開花し、白い花が梅に似ている。

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ヤグルマソウ:ユキノシタ科多年草。花は6-7月円錐状の花序を着け、花弁は無く萼片の色ははじめ緑白色で、しだいに白色に変化する。葉の形が鯉のぼりの矢車に似ている。キク科のヤグルマギクと混同しやすい。

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カザグルマ(風車):キンポウゲ科多年草。5-6月白~薄紫色の花を咲かせ、花の形が風車に似ている。写真左上は果実で、けまり状。テッセンは近縁種で同じセンニンソウ属。

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クガイソウ:オオバコ科多年草(旧ゴマノハグサ科)。茎に輪生する葉が多層になっているので九蓋草、九階草)。

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シライトソウ(白糸草):ユリ科多年草。学名は雪の筆を意味する。4-7月開花し、瓶などを洗う「ブラシ」に似ている。


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国立科学博物館付属自然教育園の目に着いた野草 [植物観察]

この5月下旬自然教育園に野草見物に行ってきました。ここでは春夏秋冬色々珍しい野草が見られます。今回目に留まった野草の一部を紹介させて頂きました。

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イヌショウマ:キンポウゲ科多年草。日本固有種、8~9月白い穂状花序を着ける。

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イカリソウ:メギ科多年草。春咲く赤紫の花が錨に似ている。

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アオイスミレ:スミレ科多年草。日本固有種で葉の形は葵(フタバアオイ)に似ている。3~4月白紫の花を着ける。

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マツカゼソウ:ミカン科多年草。8~10月白い多数の花が咲く。

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シロヨメナ:キク科多年草。シオン属でノコンギクの亜種。カントウヨメナなどはヨメナ属。8~11月白い花を咲かせる。

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カンアオイ:ウマノスズクサ科多年草。ギフチョウの食草で冬でも枯れないので寒葵。日本固有種で秋開花。

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ムサシアブミ:サトイモ科多年草。春、仏炎苞に包まれた肉穂花序を着ける。マムシグサやウラシマソウに似ている。

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オオバギボウシ:クサスギカズラ科(旧ユリ科)の多年草。若葉はウルイと呼ばれ山菜として賞味される。毒草のコバイケソウと間違えやすい。ギボウシやコバギボウシの仲間。6~8月、白または紫色のロート型の花が咲く。

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ハグロソウ:キツネノマゴ科多年草。日本固有種で半日蔭で生育する。9~10月淡紫色の花を咲かせる。姿はキツネノマゴに似ている。葉が黒ずんだ色なのでハグロソウとか。

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モミジガサ:キク科多年草。葉が開く前は傘のように折りたたまれていて、葉が開くと葉はモミジに似ている。花は8~9月茎の先に円錐花序状の白紫色の頭花を着ける。未展開の葉は山菜になる。

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ヤブレガサ:キク科多年草。根出葉が一枚では花茎が出ない。若い葉の様子が破れ傘に似ている。7~8月白く開花するが、今回は既に開花していた(写真左側)。


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東京国立博物館の前のユリノキ [植物観察]

東京国立博物館の前のユリノキ

ユリノキ:モクレン科ユリノキ属、別名半纏木・チューリップツリー。北米原産の蜜源樹。

明治8-9年日本に渡来したユリノキの30粒の種子から苗に育てられ、明治14年頃新宿御苑や上野国立博物館前等に植えられたと言われています。小石川植物園のユリノキも同年代と推定されています。色々調べてみますと、新宿御苑に最初に植えられたようです。しかし、国立博物館もほぼ同年代言われています。新宿御苑のユリノキは樹高34m、樹幹週4.5m、樹齢134年とされています。東京国立博物館のユリノキは樹高24m、樹幹週5.9m、樹齢120年というデータがありますが正確かどうかは分かりません。こんど行ったとき幹回りを確認して見たいです。東京国立博物館は「ユリノキの博物館」「ユリノキ館」と呼ばれて親しまれています。

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ユリノキ全景

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ユリノキ下部と花(左上):花は舎人公園で撮影したもの。

 


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木場公園の外来植物 [植物観察]

9月に都立木場公園外来植物園に見学にいきました。普段見慣れない外来種が沢山生育していました。一部ですが目に留まったものを紹介させて頂きました。

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イボクサ:ツユクサ科イボクサ属の一年草。湿地に生える。

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イワヨモギ:キク科ヨモギ属の多年草。大型の草本で茎は1m以上になり木質化する。

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エノキアオイ:アオイ科マルバストルム属の多年草。葉がエノキに似ている。

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オキナアサガオ:ヒルガオ科フサヒルガオ属の一年草。花序が翁を連想させる。

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カンザシイヌホオズキ:ナス科サス属の1~多年草。光沢のある果実をカンザシに見立てた。果実は上向きに着く。

ゴマギク.JPG

ゴマギク:キク科ブクリョウサイ属の一年草。草丈は1~2mで、花粉症の原因になる。 

ショウジョウソウ.JPG

ショウジョウソウ:トウダイグサ科ユーフォルビア属の一年草。ポインセチアの仲間。

セイヨウフウチョウソウ.JPG

セイヨウフウチョウソウ:フウチョウソウ科フウチョウソウ属の一年草。別名クレオメ。

タカサゴユリ.JPG

タカサゴユリ:ユリ科ユリ属の多年草。野生化し道端などに生育している。

タマザキフジクサ.JPG

タマザキクサフジ:マメ科コロニラ属の多年草。牧草や道路法面に使用される。

ツノゴマ.JPG 

ツノゴマ:ツノゴマ科ツノゴマ属の一年草。角の着いた果実ができる。若い果実はピクルスとして食用になる。

マルバフジバカマ.JPG

マルバフジバカマ:キク科アゲラティナ属の多年草。シロバナフジバカマの名で流通している。

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ヤノネボンテンカ:アオイ科ヤノネボンテンカ属の多年草。茶花などとして栽培される。別名タカサゴフヨウ。 

 

 

 


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向島百花園の植物 [植物観察]

向島百花園の6月の主な植物を紹介させていただきました。普段あまり目にすることの少ない植物が豊富です。ほんの一部ですが紹介させていただきました。

写真をクリックして拡大して見て下さい。

cキョウガノコr.jpg

キョウガノコ バラ科シモツケソウ属。初夏の頃、ピンク色のつぶつぶの
小さい花を密生させて咲く。花も葉もシモツケソウシモツケソウとそっくり。名前は京染
の鹿子絞りに似ているから。
dキリンソウr.jpg
キリンソウ キリンソウ(麒麟草)は、ベンケイソウ科マンネングサ属の
多年草。68月茎頂に多数の5ミリくらいの鮮黄色の小花をつけ美しい。
eクガイソウr.jpg
クガイソウ : オオバコ科クガイソウ属の多年草。かつてはゴマノハグサ科
花期は7-8月。茎の先端に穂状になる長い総状花序をつけ、
淡紫色の多くの花をつける。茎に輪生する葉が層になってつくので、
九蓋草、九階草の名がある。
 
fコマツナギr.jpg
 
コマツナギ : マメ科コマツナギ属の落葉小低木。名の由来は茎や
根が丈夫で引き抜くのが困難で、駒(馬)を茎につなげておくこともできる。
 
gシロミノコムラサキr.jpg
 
シロミノコムラサキ : クマツヅラ科(APG分類体系ではシソ科)
ムラサキシキブ属の落葉小低木。本種はコムラサキの変種の
白実種で、シロシキブはムラサキシキブの変種の白実種。
コムラサキのように花柄の付け根と葉柄の付け根が少し離れている。
 
hムラサキシキブr.jpg
 
ムラサキシキブ : クマツヅラ科ムラサキシキブ属落葉小低木。
APG分類体系ではシソ科ムラサキシキブ属。花柄の付け根と葉柄
の付け根がくっ付いている(写真)。
 
iトモエソウr.jpg
 
トモエソウ トモエソウ(巴草)、オトギリソウ科オトギリソウ属
多年草。名前の由来は卍 のような形をした花。
 
jナルコユリr.jpg
 
ナルコユリ : キジカクシ科アマドコロ属の多年草。かってはユリ科。
アマドコロと似ているが、茎はまるくて稜がない。
 
kニッコウキスゲr.jpg
 
ニッコウキスゲ ゼンテイカ(禅庭花)はススキノキ科ワスレグサ属
の多年草かってはユリ科。一般にはニッコウキスゲの名前で呼ばれ
ることが多い。日光霜降高原などの群落が有名で、花が黄色で葉が
カサスゲ(笠萓)に似ているため、地名を付けてニッコウキスゲと呼
ばれる。
 
lバショウr.jpg
 
バショウ:バショウ科バショウ属の多年草。バナナとよく似ている。
バナナより耐寒性があり、関東地方以南では露地植えも可能である。
バショウの繊維を利用した工芸品が作られている。
バナナ状のものは雌花、その右は雄花。
 
mヒョウタンボクr.jpg
 
 ヒョウタンボク スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木。6-7月の赤い
実が2個ずつ対になっているので、ヒョウタンのように見える。 
 
nマツムシソウr.jpg
 
マツムシソウ : マツムシソウ科マツムシソウ属の越年草。北海道から
九州に分布する日本固有種で、山地の草原に生育する。マツムシが鳴くころ
に咲くことが和名の由来とか。
  
oムサシアブミr.jpg
 
ムサシアブミ サトイモ科テンナンショウ属。マムシグサや
ウラシマソウの仲間雌雄異株。土壌の栄養状態が良いと雌花
となり、実をつけるが栄養状態が悪いと雄花となる。写真
中央下に未熟果実が見えます(写真を拡大して確認して
ください)。
 
pムラサキセンダイハギr.jpg
ムラサキセンダイハギ マメ科ムラサキセンダイハギ属。普通の萩
は秋に咲くが、本種は初夏5月頃に咲き、色も萩と違い紫色。ソラマメ
に似た実ができる。
qメイゲツソウr.jpg
メイゲツソウ  デ科イタドリ属多年草。虎杖(イタドリ)の花は白いが、
本種の場合は紅色を帯びる。 雌雄異株。和名の由来はお月見のころに
花をつける。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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田島が原サクラソウ群落自生地の野草 [植物観察]


田島が原サクラソウ群落自生地の野草

国の特別天然記念物指定の埼玉県の田島が原サクラソウ群落自生地4haにサクラソウ100万本、ノウルシ無数が生育しています。さらに、これらの隙間にトダスゲ、ノカラマツ、ヒキノカサが生育し、これら5種は準絶滅危惧種等に指定されています。過去何回か足を運んだのですが、ノウルシがますます蔓延ってきた感じがしました。全面積の80%くらいを占めているようです。夏になるとアシ、オギが一面を覆い、サクラソウを保護しているのでしょう。ニホンサクラソウは江戸時代荒川原野に自生したものを種子などで繰り返し栽培するうち、赤、桃、紫、白などの色変わりや様々な形の花形が生まれたそうです。

ニホンサクラソウ(桜草・サクラソウ、学名Primula sieboldiiはサクラソウ科サクラソウ属の多年草:自生地では林間の湿性地や原野の草間に生え、ときに群生します。田島が原サクラソウ群落自生地では、花の色の濃淡は真紅~薄いピンクまであり、花弁の形は隙間の無いものから隙間の大きいもの、先端が大きい、尖っているものなど観察されています。花びらの中心の白い円がはっきりしたものから殆どないものがあり、花びらの枚数は5枚が基本ですが、4枚、6枚~10枚まで観察されているそうです。花びらの遺伝的な形質は5枚でしょうが、何らかの変化で奇形?ができるのでしょう。4つ葉、5つ葉のクローバに似ています。



以下に主だった野草を写真で紹介させていただきます。

あサクラソウ1.JPG

サクラソウ:花びらの隙間があります。

いサクラソウ2,1.JPG

サクラソウ:花びらの隙間がありません。

うサクラソウ26弁.JPG

サクラソウ:花びらが6枚だそうです。

えサクラソウ3芯.JPG

サクラソウ:花びらの中心の白い円がはっきりしません。

おサクラソウ4・田島白.JPG

サクラソウ:シロバナサクラソウでこの地に発生したそうです(田島白)。

かノウルシ.JPG

ノウルシ: トウダイグサ科トウダイグサ属で湿地を好む多年草。有毒植物。準絶滅危惧種。

きアマドコロ.JPG

アマドコロ: ナギイカダ科アマドコロ属の多年草。所々で群生していました。ガイドさんによると、ナルコユリの生育は無いそうです。両者は似ていますが主に茎の手触りで区別されます。角張る
: アマドコロ、丸く感じる : ナルコユリ。

こツボスミレ.JPG

ツボスミレ: スミレ科スミレ属の多年草。小型のスミレでニョイスミレ(如意菫)ともいう。

さトダスゲ.JPG

トダスゲ: カヤツリグサ科スゲ属。埼玉県戸田が原に生育していたことに因む。環境省絶滅危惧1A類。

しノカラマツ.JPG

カラマツ : キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草で草地に生える。絶滅危惧Ⅱ類。

すハナウド.JPG

ハナウド: セリ科ハナウド属の多年草。やや湿ったところを好む。

せヒキノカサ.JPG

ヒキノカサ: キンポウゲ科キンポウゲ属の多年草。湿地を好む。絶滅危惧Ⅱ類。

そミツバツチグリ.JPG

ミツバツチグリ : バラ科キジムシロ属の多年草。日当たりの良い草原などに生える。



 


 


 


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