前回に続いて6月頃に見応えがある野草の一部を紹介させて頂きました。


アカンサス:キツネノマゴ科ハアザミ属(アカンサス属)の常緑多年草。ギリシャの国花。金沢大、東京芸大の校章はアカンサスの葉を図案化したもの。


セイヨウノコギリソウ:キク科ノコギリソウ属多年草。ヤロウとも。葉は下のノコギリソウに比較して羽状複葉に細列して軟らかい。


ノコギリソウ:キク科ノコギリソウ属多年草。鋸草。上のセイヨウノコギリソウよりも葉の切込みが浅く厚くて硬い。


タチアオイ:アオイ科ビロ-ドアオイ属(アルティア属)多年草。立葵、ホリホックとも。

紫色の珍しい花が野草園近くに咲いています。


トリトマ:ユリ科(ツルボラ科)シャグマユリ属の多年草。赤熊百合、シャグマユリ。開花期間が長いです。遠くから目立ちます。


オカトラノオ:サクラソウ科オカトラノオ属多年草。花穂の先が虎の尾の様に垂れる。ノジトラノオは花穂が曲線を描いて先は垂れ下がる。


ヌマトラノオ:サクラソウ科オカトラノオ属多年草。沼地などを好む。花穂が立つ。


キキョウ:キキョウ科キキョウ属多年草。園芸種が多い。根は漢方に。秋の七草。野草園には秋の七草・キキョウ(桔梗)、オミナエシ(女郎花)、ハギ(萩)、フジバカマ(藤袴)、クズ(葛)、ススキ(尾花)、ナデシコ(撫子)。この写真のキキョウの手前にフジバカマとナデシコが見えます。


ネジバナ:ラン科ネジバナ属多年草。捩花、モジスリ。左巻き、右巻きは約半々、途中で向きを変えるもの、捩じれないものなどあります。根は菌根で芝等の菌根菌と共生する。


ビロ-ドモウズイカ:ゴマノハグサ科モウズイカ属二年生植物。薬草。別名ニワタバコ(庭煙草)、種子は100年も発芽能力があるとか。


ブタナ:キク科エゾコウゾリナ属多年草。タンポポモドキとも。若い時はタンポポと同じように食用に利用される


ブッドレア:ゴマノハグサ科(フジウツギ科)フジウツギ属多年草。花に蜜が多く蝶を呼ぶ花(バタフライブッシュ)と呼ばれています。和名はフサフジウツギ。


ホタルブクロ:キキョウ科ホタルブクロ属多年草。萼片の間に反り返る付属片がある。


ヤマホタルブクロ:キキョウ科ホタルブクロ属多年草。ホタルブクロの変種。萼片の間が盛り上がっているのでホタルブクロとの見分けが可能。


ホタルブクロ八重:キキョウ科ホタルブクロ多年草。八重咲で白色もあります。


ヤセウツボ:ハマウツボ科ハマウツボ属一年草。葉緑素は無く褐色。マメ科やキク科などの根に寄生し、養分等略奪する完全寄生植物。要注意外来植物。ヤセウツボの記事は本ブログで2008年5月11日、2011年5月21日、2013年5月24日にそれぞれ投稿したので詳細はご参照下さい。


ヨウシュヤマゴボウ:ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属多年草。毒草。熟した果実は赤インクの代用に!?。


ワルナスビ:ナス科ナス属多年草。葉や茎に鋭い棘が多く、触ると危険です。地下茎で蔓延る。要注意外来生物。