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樹木の樹皮で樹種を見分ける(1) [植物観察]

樹木は葉、花、果実のそれぞれの特徴で識別されることが多い。その他、常緑・落葉、樹高、樹幹の大きさ、枝張り、生育環境、その他種々あげられます。ここでは、それ以外の識別法として、樹皮を取り上げてみたいと思います。樹皮は生育ステ-ジで大きく変化することがあり、また、生育環境その他の理由で同一樹種でも変異が生じ識別法としては難しいのですが、冬落葉した時には、特有な樹皮を有する樹木は有用な識別法と言えましょう。今回から数回に分けて色々な樹木の樹皮を紹介させて頂きます。

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アラカシ:ブナ科コナラ属の常緑広葉樹。樹皮は暗緑灰色。

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イスノキ:マンサク科イスノキ属の常緑高木。樹皮は黒っぽい灰色で肌が粗く一部剥離する。

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イヌシデ:カバノキ科クマシデ属の落葉高木。樹皮は灰白色で大きく成長すると縦に網目模様ができる。

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イロハモミジ:ムクロジ科カエデ属の落葉高木。樹皮は灰白色で滑らかか縦に凹凸がある。

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エンジュ:マメ科エンジュ属の落葉高木。樹皮は灰白色で縦に割れ目ができる。舎人公園のエンジュはほぼ全体にコブが生じている。これはエンジュさび病に侵されているためでこのコブで一目で判別可能。植物は弱り時に枯死する。この写真にはコブは写っていません

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オニグルミ:クルミ科クルミ属の落葉高木。樹皮はやや黒っぽい灰白色で複雑に縦に割れ目が生じる。

ケヤキr.jpg

ケヤキ:ニレ科ケヤキ属の落葉高木。樹皮は成木では剥離するので見分けやすい。

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コブシ:モクレン科モクレン属の落葉高木。樹皮は黒灰色で小さなブツブツがある。大きいものでは高さ20m、樹経は60mに達する。

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サンゴジュ:レンブクソウ科(旧スイカズラ科)ガマズミ属の常緑高木。樹皮は灰色で皮目が多く粗い。株立ちしやすい点がポイント。

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シラカシ:ブナ科コナラ属の常緑高木。樹皮は緑黒色で比較的滑らか。近くで見るとやや凹凸が見られます。

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スダジイ:ブナ科シイ属の常緑高木。樹皮は黒褐色で縦の割れ目が目立つ。

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タブノキ:クスノキ科タブノキ属の常緑高木。樹皮は黒褐灰色で粗い。クスノキとは異なった肌をしています。

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トウネズミモチ:モクセイ科イボタノキ属の常緑高木。樹皮は黒灰色で縦に筋はでき、幹はやや捩じれる。

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トチノキ:ムクロジ科トチノキ属の落葉高木。樹皮は緑褐色で縦に細かい割れ目はある。


樹木の識別はミニ樹木図鑑「足立区の樹木、ケットガイド」等成書をご参照下さい。

 

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