ヤセウツボアベリアに群落寄生

完全寄生植物ハマウツボ科ハマウツボ属のヤセウツボが、アベリア(スイカズラ科ツクバネウツギ属、別名ハナツクバネウツギ、ハナゾノツクバネウツギ)に無数寄生しているところを見つけました。ヤセウツボはムラサキツメクサなどのマメ科、セリ科、キク科に寄生すことは広く知られていますが、樹木であるアベリアに寄生したという報告は、Web.検索ではヒットしませんでした。大変珍しいと思い、投稿させていただきました。興味のある方は、ご連絡下さい。場所は舎人公園サービスセンター西側で、トラックターミナル敷地とテニスコートの境界通路沿いです。舎人公園では、あちこちでムラサキツメクサやシロツメクサに寄生しており、また、ハルジオンにも寄生しています。

ヤセウツボのことは、本ブログでも詳しく取り上げています(2008518日)。

 

手前のアベリアの根元には、無数のヤセウツボが繁殖しています。矢印向こう側のコデマリには全く見られません。

  

アベリアに寄生しているヤセウツボ。アベリアの株は多数ありますが、全株に(写真)異常な繁殖が見られます。近隣のアベリアには殆ど全株に寄生がみられますが、隣接して生育しているユキヤナギ、ビョウヤナギ、オオムラサキなどには全く寄生していません。寄生しているアベリアの直ぐ隣にコデマリの株があっても、これには全く寄生が見られません。 

 

アベリアに寄生しているヤセウツボ。アベリアの根にヤセウツボの根が進入しているのが分かります。クリックして拡大して見てください。