長年続いている、読売文化センター野外講座”花と緑をもっと知ろう”が、国立科学博物館付属自然教育園(港区)で開催されました。ここの生育環境は、舎人公園の太陽が照りつける野草園と異なり、林地の半日陰的な、山野草の生育に適した条件といえます。普段見ることの少ない植物をカメラに収めました。幾つか紹介させていただきました。

観察会の風景

アオイスミレ(葵菫):スミレ科多年草、春一番に咲くスミレ。

アズマイチゲ(東一華):キンポウゲ科多年草、イチリンソウの仲間。

アマナ(甘菜):ユリ科多年草、球根が甘く食用になる。

カタクリ(片栗):ユリ科多年草、鱗茎から片栗粉をつくる。

サルノコシカケ:無柄で傘が棚状になるキノコ。枯れた木や弱った木に生える。

イイギリに寄生していました。薬用で高価に取引されているようです。

クサノオウ(草の黄、王):ケシ科の越年草。

サルトリイバラ(猿捕茨):サルトリイバラ科の低木(以前はユリ科)、赤い果実のついた枝を

生け花に。棘で猿は捕れません。

ショウジョウバカマ(猩々袴):ユリ科多年草、花の名前の由来が面白いです。調べてみて下さい。

トラノオスズカケ(虎尾鈴懸):ゴマノハグサ科多年草、花序を虎の尾と山伏の鈴懸に例えた。

残念ながら、花序が見えません。開花は8~9月。

バイモ(貝母):ユリ科多年草、別名アミガサユリ(編笠百合)。

ユキワリイチゲ(雪割一華):キンポウゲ科多年草。群落で綺麗でした。

ラショウモンカズラ(羅生門葛):シソ科多年草、平安時代渡辺綱が付けた名前とか・・。