家の近くの道端で、あまり目にしない野草を見つけました。カナリークサヨシです。漢字をあてれば加那利草葦です。イネ科クサヨシ属の一年草で、学名はphalaris canariensisです。

日本では江戸時代カナリアの餌として導入され、原産地は地中海沿岸とされています。飼育に使用した餌(カナリーシード)が野生化したのでしょう。たまに道端で見かけます。苞穎(ほうえい)は白緑で中脈が濃緑色でなかなか芸術的な穂といえます。イネ科植物でこれほど綺麗な穂は少ないと思います。カナリーシード(カナリークサヨシの種子)は栄養価が高く、珍重されています。

 カナリークサヨシの生育状況 1      

カナリークサヨシの生育状況2  

 一つの穂に種子が約100個着いていました。水稲も1穂に100程度の種子が着きます。カナリーシード100粒の重さは約1gで、米の約半分(コシヒカリで100粒重は約2.2g)でした。栽培条件により更に穂の大きさ、種子数・重の増加が望めます。                

 

模様の綺麗な穂

一つの穂に種子が100粒ほどあります。写真左は穂。