身近なとこで虫こぶ(虫瘤、虫えい、gall:ゴール)を見つけることができます。よくある虫こぶの幾つかをご紹介いたします。
虫こぶとは:タマバチ、タマバエ、アリマキ(アブラムシ)などの昆虫が産卵・寄生すると、その刺激によって植物組織が異常に増殖し “こぶ”ができます。その発生メカニズムは不明のようです。虫こぶの中の幼虫はその組織を食べて成長し、飛び立ちます。日本では、虫こぶは569種の植物に約1400種類確認されております。虫こぶをつくる昆虫は実に沢山の種類があり、昆虫以外でもダニ類、線虫類、菌類、バクテリア、ウイルス、マイコプラズマが知れています。
★虫こぶの名前の付け方 : 植物名+つくられる場所+虫こぶの形状+フシ。
舎人公園などで観察された虫こぶ : 虫こぶ名:植物名(寄生昆虫名)。
エゴノネコアシ : エゴノキ(エゴノネコアシアブラムシの寄生)。
イスノキイチジクフシ : イスノキ(イスオオムネ・コムネアブラムシの寄生)。
イスノキハタマフシ : イスノキ(ヤノイスアブラムシの寄生)。
クヌギエダイガフシ : クヌギ(クヌギエダイガタマバチの寄生)。
クヌギハマルタマフシ : クヌギ(クヌギハマルタマバチの寄生)。
コナラメイガフシ : コナラ(ナライガタマバチの寄生)。
サクラハトサカフシ : サクラ(サクラフシアブラムシの寄生)。
シダレヤナギハオオコブフシ : シダレヤナギ(ヤナギコブハバチの寄生)。
ケヤキハフクロフシ : ケヤキ(ケヤキヒトスジワタムシ・フシアブラムシの寄生)。
ヌルデミミフシ : ヌルデ(ヌルデシロアブラムシの寄生)。
イヌツゲメタマフシ : イヌツゲ(イヌツゲタマバエの寄生)。
クリメコブズイフシ :クリ(クリタマバチの寄生)。
クズクキツトフシ : クズ(オジロアシナガゾウムシの寄生)。
エノキハトガリタマフシ : エノキ(エノキトガリタマバエの寄生)。
ノブドウミフクレフシ : ノブドウ(ノブドウミタマバエの寄生) などが発見されるかも? いや、もっと、もっと見つかるでしょう。
イスノキイチジクフシ (特大)
エゴノネコアシ(猫の脚裏)
クヌギエダイガフシ
クヌギハマルタフシ
イヌツゲメタマフシ
ケヤキハフクロフシ
シダレヤナギハオオコブフシ
サクラハトサカフシ