新しく購入したウインドウズ8での投稿です。

1943頃、私は鳥取県長瀬村の農家に育った。農家の庭なので農産物の乾燥・調整のため広い面積であった。その片隅に一本の大木、センダンが生えていました。子供の頃、このセンダンの樹皮を煎じて飲まされました。虫下しのためです。この木の黄色い実をムクドリ(方言でジュウジュ)がよく食べにきておりました。センダンの木は西日本に多く、海岸に多く植えられているのは砂防のためでしょう。

子供のころから印象に強いセンダンが舎人公園に一本だけありました。舎人公園の樹木はボランティアを通じて調べたところ200種程度です。そのセンダンは見つけた時は1m位の幼木でした。おそらくムクドリあたりが運び発芽したのでしょう。それから6年ほど経過し、現在は直径25cm位の大きな木に生長しました。ところが、舎人公園再整備のため、そのセンダンが切断されることになりました。舎人公園で一本しかない木でもあり、舎人公園サービスセンターのご協力により、移植していただきました。思いが通じた感じで嬉しかったです。

センダンについて調べてみました。

センダン:栴檀  ムクロジ目センダン科センダン属の落葉高木で、ヒマラヤが原産のようです。センダンの古名はおうち(アウチ)楝・樗。栴檀というのは飛鳥時代に渡来した白檀、紫檀、赤檀などの香木の総称で、これらは日本にない木です。センダンの名の由来は、インドで白檀のことをchandanあるいはSandalと呼ぶことからその発音が訛りセンダンとなり、紛らわしいですが栴檀の漢字が与えられたのです。現在日本で生育しているセンダンも漢字で書けば栴檀ですが、白檀、紫檀、赤檀とは別種です。インドでは5000年以前から国家の財産として、センダンの木のあらゆる器官・部位が利用されてきています。

センダンのわが国における利用:街路樹、庭木に、公園に栽植されます。樹皮は生薬の苦楝皮として駆虫剤に、材は建築、器具、用具に、果実は生薬の苦楝子として外用薬に利用されています。しかし、果実にはサポニンを含むため、食べると中毒を起こします。

前回本ブログで色々な樹木の葉痕について写真で紹介させていただきました。例えばオニグルミの葉痕はキリン?馬?の顔そっくりでした。今回取り上げましたセンダンの葉痕も見事な顔に見えます(写真下)。

センダンの葉痕:猿の顔?スマホでの撮影でピントが甘いです。

同じくセンダンの葉痕です。