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川口グリーンセンターの珍しい植物 [植物観察]

川口グリーンセンターの珍しい植物

0月に恒例の講座“花と緑をもっと知ろう”が市立川口グリーンセンターで

開催されました。ここで、目についた植物の数種について紹介させていただ

きました。

サネカズラ(実葛):別名ビナンカズラ(美男葛)。あまり耳慣れない

マツブサ科(以前はモクセイ科)の常緑つる植物で、仲間にシキミが

あります。学名のKadsura japonicaは、葛からとっています。樹皮に水

を加えつぶすと粘液になり、これを髪の整髪に使ったので美男葛

写真2)。

サビンマツPinus sabinianaマツ科マツ属の常緑高木で、北アメリカ

原産。葉はダイオウショウのように3本で長く垂れ下がります。日本には、

川口グリーンセンターと京都大学の二箇所に存在する貴重な植物に出

いました。葉が銀白色なので、遠くから目立ちます(写真3)。

ブッシュカン(仏手柑):ミカン科のシトロン(レモンの仲間)の変種。インド

原産で主に観賞用ですが、漢方、食用にも利用されています。写真では、

果実が手の指らしくありませんが、ものによっては、指形に何本も分岐し

います。まるで、仏さんの手?です(写真4)。

奇想天外:別名砂漠オモト。ウェルウイッチア科ウェルウイッチア属に属する

一科一属一種の珍しい裸子植物で雌雄異株。世界で最も醜い植物の上位

挙げられるそうです。アフリカ赤道直下の砂漠に生える生涯二枚の葉を

極めゆっくり伸ばし続け、寿命は1000年を超えるとか。まさに奇想

天外写真5)。

ドラゴンフルーツ:サボテン科。属は異なりますが月下美人に似た花を着け、

開花時期はともに夜8時から10時頃です。沖縄産のドラゴンフルーツがスー

パーで販売されています。大きいものは大人の拳大で400円程度と高価

です。ヘルシーな果実で美容フルーツとして人気があるそうです。日本の

月下美人は同一クローンでかつ自家不和合性のため、人工授粉をしても

結実しません。

最近、異なるクローンの月下美人が導入され、人工授粉で結実するようにな

り、食用月下美人として販売されています。お宅の月下美人に食用月下美人

人工交配すれば、果実が生ると思います。因みに、原産地では受粉媒介は

コウモリだそうです(写真6)。

キバナモクレン(黄花木蓮):モクレン科、ハクモクレンとマグノリア・アクミ

ナータ(黄花)交配種で、普段見かけることのできない珍しいモクレンです

写真省略)。

コーヒーの木:アカネ科コーヒーの木属。温室のコーヒーの木に赤い実が

着いていました。我が家で3年前、コーヒーを購入した時に小さな苗

をいただき、3年間育てた今年初めて白い花が咲き、5つほど実が生りま

た(現在まだ緑色)。冬は温室がないので、陽当りの良い屋内に取り込

ます(写真省略)。

その他、生きた化石メタセコイアです。化石が発見され、絶滅されたと

されていたが、1945年中国で生木が発見されました。その後挿し木と

種子で育て各地に植えられました。ここのメタセコイアは巨木で、幹回

り4.5mどあります。いくら成長が早いといえ、50~60年でここまで大

きくなったは驚きでした(写真省略)。

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写真1、温室での観察会風景

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写真2、サネカズラ(美男葛):実が美しい,汁を塗って美男にあやかりたいです。

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写真3、サビンマツ:葉が白っぽく目立ちます。日本に2箇所しかない貴重樹。

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写真4、ブッシュカン(仏手柑):果実を仏の手に見立てた.食材や漢方にも利用。

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写真5、奇想天外:南西アフリカ原産。一生二枚の葉で成長。これはまだ

若い奇想天外と思われます。

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写真6、ドラゴンフルーツ:手前の緑色の果実が熟すと赤くなる。いつか

我が家の月下美人に果実をつけて食べようと思っています。


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