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ヘビウリのプランタ-栽培 [花の栽培]

ヘビウリを我が家のプランタ-で栽培を試みました。舎人公園野草園では毎年栽培しています。今年も見事なヘビウリがなっています。プランタ-での栽培は初めてなので果たしでどの程度果実が大きくなるか試してみました。プラスティックのプランタ-は、長さ45cm、幅30cm、深さ30cmで、赤玉土小粒と腐葉土、発酵牛糞と緩効性化成肥料で構成されています。

このプランターには、ヘビウリと自然薯、カラスウリが同時に栽培されています。

hebiuris1.jpg

白いプランターに植えられているヘビウリ、自然薯、カラスウリ。クリックして拡大して見て下さい。ヘビウリの蔓は4mほど伸び、折り返ししています。

ヘビウリ♂.JPG

ヘビウリの雄花。花はレ-ス状でカラスウリやキカラスウリそっくりです。皆カラスウリ属です。

DSC_0084 (2).JPG

ヘビウリの雌花。

hebiur5jpg.jpg

ヘビウリがなっている様子。写真以外にも数本ぶら下がっています。

hebiur6jpg.jpg

上の写真以外のもの。

hebiuri4jpg.jpg

上の3本ぶら下っている写真以外の果実。


一番大きいサイズのヘビウリは、長さ1.3m、直径4cm、重さ500gでした。

一本収穫して、ゴーヤ(苦瓜)と同じように炒めて食べたらおいしかったです。種は大きくなっていました。黄色く実って食べると柔らかく甘味が出てきます。

 

 




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ニホンサクラソウの簡易栽培法 [花の栽培]

二ホンサクラソウの簡易な栽培法

ニホンサクラソウ(桜草・サクラソウ、学名 Primula
sieboldii
サクラソウ科サクラソウ属多年草で準絶滅危惧種に指定されています。自生地では湿性の林間、原野の草間に生え、ときに群生します。以下ニホンサクラソウのことをサクラソウと記します。

国の特別天然記念物指定、埼玉県田島が原サクラソウ群落自生地で生育しているサクラソウは 1)色々な植物と共存している、
2)年間通じて適当な土壌湿度が保たれている 、3)夏にはアシ、オギが一面に繁茂してサクラソウを覆う、4)通風が良いなどの条件を備えています。これらに近い条件を再現すれば継続栽培可能ではないかと考えました。それに近い栽培環境とは、通年土壌を乾かさない(適湿)、夏は直射日光をさける、風通しの良い場所を選ぶ、サクラソウと野草の混植で土壌を露出させないなどでしょう。ここでは、サクラソウを鉢で継続的に栽培する方法を紹介させて頂きます。

第一年目 : 盆栽用の深めの鉢、泥鉢(例えば直径30cm、深さ6cmの丸い鉢)に赤玉土5、鹿沼土3、腐葉土2などの割合で混合した培養土を詰め、購入した開花期前のサクラソウの鉢を植え付けます(できれば異品種の苗数鉢)。この時、サクラソウを傷めないようにチゴユリ、コバノタツナミ、ユキノシタ、ミズヒキ、スミレ類、チドメグサ、タイトゴメなどサクラソウと共存できそう(サクラソウの開花期草丈低い)な小物で自分の好きな野草数種類選び植え付けます。サクラソウの花が見られない時でも山野草の盆栽として楽しめます。これらの混植は地際に伸びたサクラソウの根茎が露出して乾燥するのを防ぎます。もしサクラソウの根茎が地上に露出したら覆土して下さい(増し土)。潅水は十分に行います。夏になったら暑さに弱いので、木陰や半日蔭で通風の良い場所に移しましょう。涼しくなったら日の当たる場所に戻します。冬の休眠期を含めて年中水切れに注意してください。寒さには強いです。翌23月芽が出る前に小粒の発酵油粕を軽く一握り程度施しましょう。

第二年目以降 : 新しい根茎が伸びて新芽が出てくれば個体数が増えます。普通、株を充実させるため花柄摘みを行いますが、種子を残すとこぼれ種子となり、うまくいけば翌年発芽します。また、種子で増やす方法があります(下記)。東京では4月中旬頃開花します。開花後の管理は上述の第一年目に準じて行ってください。56年経過して、鉢一面にサクラソウが増殖したら、根鉢を軽くほぐして、一回り大きな泥鉢に移しましょう。この時、株分けをして(下記)植えかえることも可能です。培養土は第一年目と同じで良いと思います。これらの植え替え作業は121月が適当と考えられます。株分けや種子で増やせますが、これらの方法は多少手間がかかりますが、挑戦して見て下さい。増やし方を参考までにご紹介します。

 

増やし方 :
以下の方法があります。


株分け(芽分け) : 植え替え時(2月中旬)に1株に芽1個~数個付けた状態にします。1株に芽が2個以上あれば、芽が出ている根茎を切断して1個の芽にし、いずれも根が着いた状態で株分け可能で、この場合多数の株が得られます。芽の無い株の太い根や地下茎をそのまま、或は切断して同じ鉢か別の鉢に植え付けて(根伏せ)芽のでるのを待ちます。株分け(芽分け)したものは第一年目に従って1鉢数株植え付けます。

種子で増やす 6月ころ熟した種子を採取し、湿った紙、布に包みチャック付保存袋等に入れ、冷蔵庫で乾燥させないようにして保存し、翌年3月頃播きます。発芽には低温は必要です。乾燥した種子は発芽しにくいです。この場合は翌年の開花となります。採り播の場合は、採取した種子を直ぐにまくのですが、種子が好日性の微小種子なので、覆土ができません。バーミキュライト、鹿沼土(細粒)などポーラスな用土の表面を種子と混ぜる程度にして播けばいいと思います。発芽は翌年になります。この場合、乾かさないで管理するのは苦労がいります。それを避けるため、種子を保湿状態で1~2か月冷蔵庫に保存して播く方法があります。こぼれ種子が春先発芽することもあります。よく用いられる方法として採取した種子を市販のジベレリンで処理をしてから播くやり方です。サクラソウは寒さに遭遇しないと発芽しません。そこで、種無しブドウに使用されるホルモン剤ジベレリンの約300ppm溶液に浸したキッチンペーパーなどで一日処理し休眠を解きます。処理後播くと気温にもよりますが、1週間位でよく発芽します。

あ:サクラソウ.jpg

サクラソウの植え付け

い:サクラソウ10.jpg

複数株植え、カバープラントとしてチゴユリ、コバノタツナミ、タイトゴメ、スミレ、ミズヒキなど

を混植しました。

う:サクラソウハチ.jpg

二年目の開花状態です。個体数が増えてきました。

え:サクラソウ0164r.jpg

三年目の開花状況、スミレ、コバノタツネミが見えます。

か:サクラソウR.jpg

三年目の様子、色々なカバープラントで鉢も地面が見えません。カバープラントが蔓延り、サクラソウの繁殖に支障が生じれば適当に抜き取ります。まだ植え替えは必要なでしょう。

き:サクラソウ.jpg

三年目の種子の着生状況。

く:サクラソウ.jpg

同上の拡大写真、間もなく種子は熟します。採種する場合は完熟したら種子が飛散して

しまうので注意が必要です。一つの果実に無数の種子が閉じ込まれています。大きさ

は300ミクロン位です。

 


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舎人公園の皇帝ダリア [花の栽培]

舎人公園に皇帝ダリアが植えられてから、今年で5年目になります。毎年越冬した根茎から春になると発芽し、植えっぱなしで花を咲かせてくれます。舎人公園はかなり冷え込み、霜柱が生じ、越冬時には株元を枯れ草や土で保温してやる必要があります。5~6メートルに伸ばすには肥料を多めに施す必要がありますが、台風の被害を受けやすいので、3~4メートル程度の草丈がいいと思います。あまり高いと花が見ずらいこともあります。

皇帝ダリアの苗木作りを本ブログで紹介したら、20,000ものアクセスがあり、この花の人気に驚きました。

今年の皇帝ダリアは例年になくうまく育っています。台風の被害がありましたが、その後回復し草丈3~4メートル、本数も30と賑やかです。是非見に来て下さい。

皇帝ダリア2013.jpg

皇帝ダリアの一部です。スマホで撮影しました。


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ヘビウリの栽培 [花の栽培]

舎人公園の大花壇の片隅に昨年に引き続きヘビウリが実りました(下写真)。ひょうたんと同じ棚です。見てください。

種子の発芽方法:ヘビウリは瓜とはいっても、カラスウリ、キカラスウリと同じ仲間で発芽が難しいです。5月ころになってから、種子の硬い殻をペンチなどで破り、緑色の実(子葉)が見える状態で播けば発芽しやすいです。直播にしないで、ポットに雑菌の少ない小粒の赤玉土や鹿沼土に播き、加湿にならないよう土の水分は発芽するまで適当に保って下さい。発芽するまで、日陰に置いてください。

水に浸しておいても発芽しづらいです。種子が沢山あれば、そのまま播いても数個体は発芽すると思われます。キカラスウリもこのように処理して播けば発芽率が向上するでしょう。

hebiurigousei.jpg

昨年のヘビウリの生育状況。写真下の花は、左からカラスウリ、キカラスウリ、ヘビウリ雄花、ヘビウリ雌花。

ヘビウリ2013r.jpg

今年の生育状況。ひょうたんもぶら下がっています。

 


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アーティチョークの易しい栽培法 [花の栽培]

アーティチョークの巨大で美しい花に関しては、本ブログで何回も取り上げました。今回は、栽培法について書いてみました。

種子から殖やす方法

アーティチョークの種子は殆ど稔実しない、比較的稔実しやすい品種があります。稔実した種子は気温さえあればよく発芽します。種まきは春4~5月と秋9月頃可能ですが、春まきがお勧めです。アーティチョークは耐寒性がありますが、零下になると被害が出ることがあります。大きく育った株は寒さに強いですが、小さな株は弱いです。そのためにも春まきが向いています。また、秋まきは翌年開花したとしても大きな蕾・花は期待できません。

アーティチョークは移植を嫌うので、播種床の場合は本葉が3~5枚のころが適期でしょう。ポット苗は植え痛みは少ないですが、早めに植え替えして大きく育てましょう。6月の着蕾~開花までに大きく育てないと大きな蕾と花は期待できません。そのためには、日当たりの良いところで、肥料は十分にやり、アブラムシの駆除が大切です。種子と苗は市販されています。一度育てたら種子の採取ができます。

親株から殖やす方法

親株の根元から、夏頃幾つか芽が出てきます。この子株は株分けも可能ですが、できればそのまま生育させ、冬までに大きく育て、翌年さらに大きく育てて巨大な花を咲かせましょう。越冬時、舎人公園のように冷え込む場所では、透明ビニールで覆うかマルチなどで防寒した方が安全です。この場合も日当たり、大目の施肥料、アブラムシ退治が大切です。

アーティチョークの大きな蕾は茹でて食べると美味しいです。アーティチョーク独特の味がします。調理方法は幾つもあります。ここでは省略させていただきます。

アーティチョーク20125.jpg

昨年の開花状況。

アーティチョウーク果実.jpg

開花後の姿。

アーティチョウク種.jpg

綿毛(冠毛)の中に稔った種子が見えます。

アーティチョーク:稔実不稔果実.jpg

稔実、不稔実種子。

アーティチョーク種子.jpg

沢山立派な種子が採れました。長さ5~6mm程度です。

アーティチョーク発芽.jpg

写真上の苗は発芽間もなく。下の苗は発芽後約一ヵ月で、冬までにはかなり大きく育ち、翌年には大きな株に成長して、立派な蕾・花がつくことでしょう。

アーティチョーク2013.jpg

今年の開花状況(6月23日)。4年連続子株から開花しました。暫くすると子株が数本できます。

 

 

 

 

 


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皇帝ダリアの自然放任連続栽培 [花の栽培]

宿根性の皇帝ダリアを楽しむ方法には二通りあります。一つは晩秋から冬、霜が降りて地上部が枯れかかった頃、茎を切断して土に埋め込み、翌春の発芽を待って露地や鉢に移植する(挿し木苗を利用)方法であります。苗を一度に沢山増やす場合に向きます。この方法は本ブログで詳しく紹介されており、題名は”皇帝ダリアの挿し木苗づくり”です(2010年6月6日投稿)。この記事だけで約3年間16768のアクセスがあり、人気記事となっています(2013年5月3日現在)。

もう一つの方法は、晩秋~冬地上部が枯死した株元からの春の発芽を待つ方法です。本方法は手がかからず簡便なので推奨されます。一株から数本発芽することが多いです。皇帝ダリアは連作に耐えるようです。舎人公園での栽培では、今年同じ場所で4年目の連作となりますが全く支障はありません。皇帝ダリア栽培で問題になるのは、アブラムシと台風で、湛水による湿害も要注意です。肥料は多目にやります。

下記に5月3日現在の株元からの発芽の様子を紹介させていただきました(写真をクリックして拡大して下さい)。

皇帝ダリア1.jpg

昨年開花の一例:全体で6株(約20本)あり、豪華でした。

コウテイダリア発芽.jpg

越冬した地下茎から発芽した状況:実際は3本発芽しています。

コウテイダリア発芽1.jpg

 昨年の太い真竹のような茎が残っています(途中で切断)。                    2本の発芽が写っています。


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皇帝ヒマワリと皇帝ダリアが舎人公園で開花 [花の栽培]

ここ数年、舎人公園で多くの皇帝ダリアが見事に開花し、沢山の方に見ていただいております。今年は、皇帝ダリアに加えて沢山の皇帝ヒマワリが開花しました。皇帝ヒマワリはここでは始めての栽培ですが、草丈4メートル前後、茎の太さも皇帝ダリアと同じくらいの4~5cm(直径)と巨大なヒマワリです。両者とも、台風の影響とアブラムシの被害を受け、やや可愛そうな気がします。皇帝ダリアはそろそろ見ごろで、皇帝ヒマワリはやや遅れます。どちらも、霜が降りる12月中ごろには枯れてきます。

皇帝ヒマワリ1.jpg

皇帝ヒマワリ:花の傍に沢山の蕾があります。

皇帝ひまわり1.jpg

皇帝ヒマワリ:沢山の本数があります。草丈に比較して花は小さいです(直径10cm程度)

皇帝ダリア1.jpg

おなじみの皇帝ダリア

皇帝ダリア.jpg

満開に近いです。

 


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舎人公園のアーティチョーク [花の栽培]

今年も昨年以上に巨大なアーティチョークの花が見ごろになりました。台風で大分痛めつけられましたが何とか回復し、沢山の大輪の花を付けてくれました。舎人公園花壇奥の野草園です。時間があったら見に来て下さい(写真をクリックして拡大するとより鮮明になります)。

アーティチョークブログ.jpg


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コオニタビラコの簡単栽培法 [花の栽培]

コオニタビラコの簡単栽培法 

コオニタビラコ(子鬼田平子)別名タビラコ。学名Lapsana apogonoides キク科(Asteraceae) ヤブタビラコ属(Lapsana) の越年草で春の七草のホトケノザ。  

一月七日は七草粥。春の七草のホトケノザの正式な植物名はコオニタビラコのことです。コオニタビラコは越年草で、昔は田の周辺で良く見かけられました。根生葉は頭大羽状に深裂します。根生葉の間から細い茎を斜上に短く伸ばし1cm位の黄色い頭状花を咲かせます。結実した後、秋にはこぼれ種が発芽し、10月には本葉が出た幼植物となりそのまま越冬します。春の七草のホトケノザは、冬ロゼット状に田に平たくへばりついた(田平子)葉の姿を“仏の座”と見立てた。シソ科のホトケノザは別種で食用ではありません。

   

栽培法としては、湿地を好むので、一年中乾燥しない条件を作ることが秘訣と思います。土壌は荒木田のような沖積土が保湿面で良く適するのですが、赤玉土の小粒でもかまいません。土壌環境は、いつも適度の水分を保持していることが大切です。日当たりを好みますが、半日程度の日照でも育ちます。舎人公園では、ミニビオトープを造り、湛水の無い多湿の環境をつくりました。そこに植えた一株の苗が春過ぎに沢山花を持ち、秋には多くの稚苗が自然に生えてきました。現在では群落を形成しています。

コオニタビラコ開花.jpg

 コオニタビラコ:開花(3~5月)後、種子が稔り周囲に撒き散らされる。 

コオニタビラコ11月6日.jpg 

こぼれ種から発芽して生育した状態(11月上旬)

 コオニタビラコ群落.jpg

一株から一年で自然に増えたコオニタビラコの群

コオニタビラコのロゼット.jpg

 冬ロゼット形成。葉は放射状に平に田(地)に接し、仏の座に見える。中心部の白いのは光の反射で、枯死しているわけではありません。


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アーティチョークの種子採取 [花の栽培]

アーティチョークの種子採取

舎人公園野草見本園の巨大アーティチョークの開花についての記事は、過去二回(2009/6/22 & 2010/6/21)本ブログで紹介させていただきました。今回は、その種子採取について経験したことを記述しました。アーティチョークの種子は販売されており、珍しいものではないのですが、採取・結実歩合・受精などに関する情報は、Web.検索ではほとんどヒットしません。

今回種子を採取したところ、結 実歩合はゼロに近く、無数の花(集合花)の中から数個しか稔実した(実った)種子は採れませんでした(一つの巨大な頭花から数個)。他の頭花でも同様でした。その原因は、固体が同一品種(クローン)のため、受精がうまくいかなかったことが考えられます。開花時には、色々な昆虫が沢山集まっているにもかかわらず、自家受精がうまく行われていないことから、本種は自家不和合性の特性を持っている可能性があります。下に採取された種子の写真をお見せします。

アーティチョーク.jpg

着蕾初期のアーティチョーク。

アーティチョー.jpg

開花期のアーティチョーク。

アーティチョウーク果実.jpg

開花後、結実し枯死した頭花。

アーティチョークの種子.jpg

上の枯死した頭花中の結実した種子:フウセンカズラの種子よりやや小さい。

アーティチョーク:稔実不稔果実.jpg

不稔・念実果実:殆ど不稔で、稀に稔実が混じる。

 

 


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皇帝ダリアの挿し木苗づくり [花の栽培]

皇帝ダリアの挿し木苗づくり                

コウテイダリア 皇帝ダリア、木立ダリア、帝王ダリア、

ahlia imperialsキク科 

 秋から冬に咲くコウテイダリア。草丈は3m以上になり、花も20㎝と大きく、今人気のある花ではないでしょうか。冬になると地上部は枯死し、春になると地中の球根(塊根)から発芽し長い間生育を続け11~12月に開花するのです(短日性)。コウテイダリアの苗づくりについては、すでにこのブログで取り上げました(2009124日:舎人公園の皇帝ダリア)が体験をもとにより詳細に記述しました。

1)挿し穂の作り方

12月開花の終わった頃(霜が降りる前)、竹のような太い節を沢山着けている茎を、根元から3節残してノコギリで切断します。この切断した茎を写真 2 の赤線をつけた所で切断します(節の上部を短く、下部を長く)。一本の茎から1015個の挿し穂(挿し木用の茎)が得られます。

2)苗づくり(1)

防寒と乾燥防止のため、ポリ袋などでポリバケツの内面を覆い、底部に湿らせた赤玉土(小粒)または鹿沼土を3~5㎝敷き、その上に挿し穂を水平に並べます。その挿し穂の上に先ほどの用土を挿し穂が隠れるまで入れ平らにならします。その上にまた挿し穂を並べ同じことを何回か繰り返し数段積み重ねます。詰め終わったら袋を閉じ、バケツの蓋をします。この場合、袋に小さな穴を幾つかあけ、完全密封しないで下さい。この苗床バケツは、軒下など霜の当らないところに春3月までおきます。この間用土の水分補給は不要です。

3)苗づくり(2)

3月彼岸のころ、バケツの中から挿し穂(発芽した挿し穂:写真3)を傷めないように注意しながら取り出します(この時、まだ芽や根がほとんど出ていないものもあると思います)。

鉢で一生育てる場合 大型ポットに草花用の用土を半分ほど詰め、その上に赤玉土を敷き、その上に取り出した発芽した挿し穂を一個、芽を上にして水平に置き、さらに赤玉土をその挿し穂が隠れるまで詰めます。その上にポット8分目まで草花用の用土を積め作業完了です。皇帝ダリアは木立で3m以上にもなるので、露地に植えて価値が発揮されます。ポット(鉢)植え栽培は推奨されません。

露地栽培 上記で取り出した発芽した挿し穂を直接露地に移植することも可能でしょうが、以下のステップを経て移植されたほうが腐敗などの防止の観点から安全と思われます。                                  大型ポットに赤玉土を5㎝ほど敷き、その上に発芽した挿し穂を数本並べ、その上に赤玉土をその挿し穂が隠れるまで詰め、発芽・発根を待ちます。この間、陽に当て、乾いたら水をやりましょう。およそ50日程度で草丈が5~10㎝に生長したら露地への移植となります。この生長した挿し穂(写真4)をポットから取り出すときは、伸長した芽や根(根がほとんど出ていないことがある)を傷めないように注意しましょう。発根量が少なくても移植後しばらくは、挿し穂の貯蔵養分の助けで生育しますので心配いりません。しかし、移植してしばらくは、陽ざしが強い日は、軽い遮光と散水をお勧めします。移植する露地は、予め深耕し、腐葉土や発酵油粕を施用しておきましょう。また、生長した挿し穂を直接露地に移植するときは、生長した挿し穂の上と下を赤玉土で覆う方が安心です(腐敗防止のため)。 

4)その後の管理

ある程度生育したら、緩効性化成肥料や発酵油粕を生育期間中に何回かやりましょう。皇帝ダリアの茎は中空なので台風など強風で折れ易いので支柱を立てるとか防風対策をとる必要があります。生育中~後半、下の節から脇芽がでたら取り除きましょう。中程より上の脇芽は残しましょう。

皇帝ダリア1.jpg

    写真1:12月初旬の開花の風景

皇帝ダリア2.jpg

写真2:開花後、降霜前か直後に地際から3節残し切断する。

切断した茎を赤印の位置で切断して挿し穂をつくる。

赤印の無い上部も同様に切断する。

皇帝ダリア3.jpg

写真3:挿し穂の発芽状態、発根は少ない。

皇帝ダリア4.jpg

写真4:生長した挿し穂、そろそろ露地へ移植可能。

移植時は給水し、根と芽を傷めないよう注意。

皇帝ダリア5.jpg

写真5:露地移植後約1月の状態。

皇帝ダリア6.jpg

写真6:昨12月切断して、残した親株(塊根)から発芽し、

1月経過したころの状態。

 
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