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舎人公園野草園のタコノアシ [植物観察]

舎人公園野草園でタコノアシが生育しています。湿地環境をつくり栽培しました。

タコノアシ(蛸の足、学名:Penthorum chinense)はタコノアシ科の多年草。ユキノシタ科とされていたが花の形態などはベンケイソウ科に近く、ベンケイソウ科に入れる説もあります。最新のAPG植物分類体系では、独立のタコノアシ科(Penthoraceae)と分類されています。
日本のほか東アジアに広く分布し、湿地や沼地など湿った場所に生育します。日本では絶滅危惧II類(VU)から
準絶滅危惧(NT)に変更された(環境省レッドリスト)ことから少しずつ復活しているのですね。
高さは数十cmくらい。細長い葉がらせん状につき、数本に分かれた総状花序を放射状に茎の先につけ、8~9月頃小さい花を多数咲かせます。これを上から見ると、吸盤のついた蛸の足を下から見たのに似ています。タコノアシの名の由来は朱色に染まった総状花序が吸盤のある「鮹の足」に似ているからです。晩秋になると総状花序の蒴果が熟し、全草が茹蛸のように朱く変化します。以下の写真で見て下さい。ピントが甘くてすみません。

1タコノアシ7,23.jpg

タコノアシ:7月23日の生育。

2イタコノアシ7,23.jpg

同じく7月23日の生育の様子:蕾が見えます。

3タコノアシ7.30.jpg

タコノアシの開花:7月30日。

4エタコノアシ9.14r.jpg

登熟初期(9月14日)の様子:総状花序に赤身がでてきました。

5オタコノアシ9.29r.jpg

登熟期(9月29日):色づき蛸の足に似てきました。

6タコノアシ.jpg

登熟期(9月29日):直ぐ上の写真を上から写した様子。蛸が頭を下にして足を広げているように見えます。

6タコノアシ2.jpg

タコノアシの拡大した総状花序の蒴果(11月2日):種子は既に飛散しています。

7タコノアシ種子.jpg

タコノアシの種子:0.1mm(100ミクロン)位の微小な種子です。無数(数万個)の種子を着生します。ヤセ

ウツボやナンバンギセルも微小ですが、さらに小さい種子です。

8タコノアシ種子r.jpg

タコノアシの種子:0.1mm(100ミクロン)位の微小な種子の拡大写真。細長く種皮には沢山の突起があります。風や水で運ばれ伝播します。写真左上は約100倍の拡大写真。


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