植物観察会(小石川植物園) [植物観察]
読売・日本テレビ文化センター講座“花とみどりをもっと知ろう”(6年継続中)
の観察会が小石川植物園で開催されました。そこで観察した植物の幾つか
を紹介させていただきました。
センニンソウ(仙人草):キンポウゲ科。白い密集した花を仙人のひげに例えた。
葉や茎に有毒成分を含み、かぶれることも。舎人公園にもあります。つる性の半低木。オオハンゴンソウ(大反魂草):キク科の多年草で、キクイモに似た野草です。北米原
産で、7~9月に咲きます。種子と地下茎で旺盛に繁殖し、在来植物の生態系に影響を
及ぼす恐れがあるため「外来生物法」により,特定外来生物(第二次指定種)に指定さ
れております。したがって栽培、販売、譲渡などは禁止(許可を得れば可能)となって
います。キンミズヒキ(金水引):バラ科の多年草。名の由来はミズヒキに似ていて、花が金色。
果実にはトゲがあり、果実の散布に役立つ。ヤブミョウガ(藪茗荷):ツユクサ科の多年草。名の由来は葉がミョウガに似ているか
ら。春から夏ごろミョウガに似た葉を伸ばし、8~9月白い花を咲かせる。花には両性化
と雄花が着いています。舎人公園でも栽培予定。アメリカハナミズキ:ミズキ科。だれでも知っている身近な植物です。ワシントンに送ら
れた日本の桜が世界の名所の一つになっていますが、その桜のお礼として日本に送ら
れた(1915年)のがアメリカハナミズキ(花言葉は返礼)なのです。その原木の在り処が
調査されています。小石川植物園に一本あったのですが、数年前に枯死したそうです。
2003年ではかろうじて生きていた証拠写真があります。日比谷公園の古いハナミズキ
は、都立園芸高校の原木の子だそうです(原木ではない)。唯一残っている原木は都立
園芸高校にあります。しかし、40本も贈られてきたこともあり、その候補が幾つか挙げら
れています。アメリカミミカキグサ:タヌキモ科の多年生。食虫植物。捕虫嚢によりミジンコやプラン
クトンなどを捉える。湿地を好む極めて小さい植物で花が咲いて初めて見つけることが
できるくらいです。ミミカキグサの名の由来は花が終わったあとの姿が耳掻きに似てい
るから。小石川植物園の温室にアメリカミミカキグサという表示の付いた植物に出会い
ました。インターネットでアメリミミカキグサを検索してもヒットしません。ここでご紹介し
たアメリカミミカキグサが学問上どのような位置にあるのか興味があります。
観察会の風景:右端は綿引講師
センニンソウ:ときどき身近に見かける目立つ花。
オオハンゴンソウ:キクイモに似た野草。特定外来種に指定されている。
キンミズヒキ:ミズヒキとは異なりバラ科の野草。林地に多い。
ヤブミョウガ:葉がミョウガに似ている。ツユクサの仲間とは想像つかない。
アメリカハナミズキの枯死した株。ワシントン桜の返木(原木)。
アメリカミミカキグサ:小石川植物園でしか見られないのでは。
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