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国営武蔵丘陵森林公園の野草 [植物観察]

国営武蔵丘陵森林公園の野草

恒例の読売文化センター講座“花と緑をもっと知ろう”が国営武蔵丘陵森林公園で開催されました。丘陵地とあって山野草の宝庫です。イカリソウ、カタクリ、クリンソウ、ザゼンソウ、ハエドクソウ、ヤマユリ、キンラン、クマガイソウ、ヤブレガサ他150種以上が見られます。冊子野草コース山野草ガイドが販売されており、観察に役立ちます。昼食で、ヤマユリ弁当を展望台食堂で食べました。

今回は、チドメグサ類、ヤマユリ、ウバユリ、オオバノトンボソウを紹介させていただきます。

森林公園.jpg

草丈2mにもなるヤマユリの観察風景。クリックするとユリが見えると思います。あいにく雨でした。

チゴメグサ.jpg

チドメグサ(血止草) 葉を止血に使用した。ヨモギも止血に使用した経験があります。どこでも見られ、庭や植木鉢などに生え湿気を好む。茎が伸び、節から根を出し、増える。葉は直径1㎝程度と他のチドメグサより小さく、円形で掌状に浅く裂ける

ノチドメ.jpg

ノチドメ(野血止) 湿気のある田の畦、野原を好む。葉は直径2~3㎝の腎円形で5深裂する

オオチドメ.jpg

 

オオチドメ(大血止) 別名ヤマチドメ。山野に普通に生える。葉は直径1.5~3㎝の腎円形で切れ込みは浅い花柄の長さが長く、葉の上に突き出すが、ノチドメは花柄の長さが短く葉の下に留まる。

ウチワゼニグサ1.jpg

タテバチドメグサ(ウチワゼニグサ) 帰化植物。葉は直径1~5㎝で円形。湿地や水中に生える。熱帯魚の水草として栽培されている。舎人公園でも見られる。葉は浅い鋸歯があり、切れ込みは無い。写真は舎人公園で撮影。

以上のチドメグサ類はいずれもセリ科チドメグサ属の多年草です。このブログですでにご紹介しましたが、新しいAPG分類体系ではセリ科ではなくウコギ科になります。

ウバユリ.jpg

ウバユリ ユリ科とはいえウバユリ属で、葉の葉脈は網状脈で、花の形もユリ属のヤマユリなどと異なります。開花ころ、葉が枯れて葉(歯)無し姥(うば)に例えてウバユリ。縄文時代にこの根が食べられていたそうです。残念ながら開花前でした。

オオバノトンボソウ.jpg

オオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草) ラン科の多年草で、山林内に生えトンボソウより葉が大きい。花をトンボに見立てた。

ヤマユリ.jpg

ヤマユリ(山百合) 代表的なユリで、漏斗状の花を横向きに咲かせ、大きな白の花被片は反返り、黄色い筋が入り、赤い斑点を有する。基部に乳頭状の突起がある。花粉は紅色。香りが良く球根は食用に。林内のヤマユリはほとんど横たわっており、開花直前でした。写真は梅林に生えていたものでなんと直立し、草丈は2メートルほどありました。


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