舎人公園野草園の春の野草 [植物観察]
舎人公園野草園の早春-春の野草を二回に分けて紹介させていただきます。初春に開花し終わった野草も含みます。また、一部落葉低木があります。写真はクリックして拡大して見て下さい。
オキナグサ:キンポウゲ科多年草。花が終わった果実の長い綿毛が翁の髭に例えた。今年何とか越冬させ、来年も開花できるように管理する予定です。
オドリコソウ:シソ科多年草。花の着き方が笠をかぶった踊り子たちが並んだ姿に似ている。ヒメオドリコソウはどこでも見られるがオドリコソウは珍しい。
カンアオイ:ウマノスズクサ科多年草。ギフチョウの幼虫の食草。花は秋咲で3枚の萼片で構成されている。ウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫の食草。
キュウリグサ:ムラサキ科越年草。春一番にさき、葉を揉むとキュウリの香りがする。花の先端がカタツムリ状に丸くなる。
ムラサキハナナ:アブラナ科越年草。別名オオアラセイト、ショカッサイ、ハナダイコン。江戸時代輸入したものが河原等に野生化。
コンニヤク:サトイモ科多年草。芽が出て間もない様子。この大きさなら5-6月開花します。食用蒟蒻芋は生子(キゴ)から3年物で出荷し、4年目で開花する。
シジミバナ:バラ科落葉低木。別名エクボバナ、ハゼバナ、コゴメバナ。花は貝のシジミ(蜆)の身に似る。ユキヤナギより遅く開花。
スズランスイセン:ヒガンバナ科多年草。スノ-フレ-クとも。花がスズランに似ている。
タンチョウソウ:ユキノシタ科多年草。葉が幅の広いヤツデ状で岩場に生えイワヤツデとも。頑丈な根茎で株分けする。
ネモフィラ:ムラサキ科一年草。ルリカラクサとも。国営ひたち海浜公園は山全体が青一色になる。
バイモ:ユリ科多年草。編笠山ユリとも。生薬の貝母。
ハハコグサ:キク科越年草。母子草。春の七草。
ヒメリュウキンカ:キンポウゲ科多年草。夏に地上部が無くなる夏眠性。早春から開花。
フクジュソウ:キンポウゲ科多年草。早春開花、元日草、有毒。写真は開花が終わり、葉が茂った状態。
ブルーベリー:ツツジ科落葉低木。スズラン状の花が沢山着生。
ヤブレガサ:キク科多年草。開花する個体は2枚の葉を着け、一枚の葉では開花しない。昨年は開花しませんでしたが今年は開花します。若い葉が破れ傘に似ている。
ヤマブキソウ:ケシ科多年草。花がヤマブキに似る。綺麗な花です。
ワラビ:シダ植物、コバノイシカグマ科。酸性土壌を好む。芽がでて間もない。
ユスラウメ:バラ科落葉低木。梅桃、山桜桃梅。野草園のユスラウメはふくろみ病のため、幼果は細長い袋状に伸び食べられません(一部食べられる)。ふくろみ病の胞子で感染する。発芽前に石灰硫黄合剤散布が有効。
川口グリ-ンセンタ-の野草 [植物観察]
先月川口グリ-ンセンタ-の椿展、野草展示会などのイベントに出かけました。グリ-ンセンタ-内には500本以上の椿が栽植されており、約130種類・390本の椿がまとめて観察できます。当センタ-生まれの「見沼の春」の原木も見ました。安行は江戸椿の「第二の故郷」だそうです。また、温室も完備されていました。野草園も観察しました。高級な盆栽もありました。盆栽は後程紹介させて頂きます。
今回は野草園と野草(植木鉢)の展示会に出展された主な野草を紹介させて頂きます。
オキナグサ:大好きは花なので購入して舎人公園野草園に植えました。現在開花中です。開花が終わった花は既に髭が出来ました。来年も咲かせる予定ですが適切な管理が必要です。
別品種のオキナグサです。
カタクリ:野草園に沢山生えており、ちょうど開花期でした。舎人公園野草園では3株開花しました。葉が二枚出ないと開花しない習性があります。
カンアオイ:上の名札に花が写っていますが、変わった形をしています。舎人公園野草園でも見られます。
キクザキイチゲ:色々なイチゲがありますが、これは葉が菊状ですね。
タイワンクマガイソウ:珍しいです。
タツタソウ:竜田草、綺麗です。
パンダカンアオイ:これもあまり見かけません。
フクジュソウ(福寿草)の群落です。相当年数がたっているでしょう。
ムサシアブミ:以前舎人公園野草園にも生育していました。
ヤエザキアネモネ:八重咲もあるのですね。今年は舎人公園野草園には何故か生えてきませんでした。これから生えるかな?
ヤブレガサが芽吹くところです。舎人公園野草園には今年も無事3株ほど生えてきました。間もなく破れた傘状の葉に変化するでしょう。
ユキワリイチゲ:比較的よく見かけられ、花が美しいです。